カテゴリ:好きな本スクラップ( 27 )

読んだ本 小島葉子さんの初刊「あなたの好きな服が、似合う服になる」

 長いことブログ友達でしたが、私が名古屋に来てからは、リアル友達の大親友になってしまったパーソナル・ファッションスタイリストの小島葉子さん。

 毎回、会うたびに、大いに盛り上がってしまう私たちです。
おしゃれやファッションの女性らしいフェミニンな話題よりも、断然!男前脳の仕事の話ばっかりなのですけど、心置きなく仕事の悩みや、相談ができる数少ない女友だちでもあります。
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 よーやく、待ちに待った葉子さんの初刊本「あなたの好きな服が、似合う服になる」が発売になりました。
昨日は、そのお祝いを兼ねてランチ。さっそくサインをいただいて、新刊本を読みました。
 もうね、自分が初めて本を出した時のことが、いっぱい思い出され、わたしも胸いっぱい。
わがことのように嬉しかったよ。製作途中の葉子さんのご様子も、頑張りも知っていたから余計にね。

 あらぁ、葉子さん、こなに手の内を見せてしまっていいんですか!というくらいに、惜しみなくアドバイスがつづられていて、かつて彼女の診断を受けて相談させていただいた私は、大いに復習にもなりました。
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 好きな服が似合う服でなくなるこの年代のファッションの救世主といっても過言じゃないの。
いつもわたしもお世話になっています。

 Amazonでもさっそく人気だわね。
下記からご購入になれますよ。

 大親友の葉子さんにエールを送りながら、ご本の紹介です。




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by yukkescrap | 2017-03-03 00:12 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

図書館の予約本 「くらべる東西」と「王とサーカス」

 今年も図書館からたくさんの本を借りて読んできました。
たぶん購入したら50万円分くらいかなぁと思うと、図書館はありがたいです。
市民税、県民税の恩恵を感じるときはこういう時ね。

 今年の年初に予約した「王とサーカス」は113人待ちで、いつ順番が来るかなぁと思ったら、11か月待ちで予約本が借りられましたよ。ベストセラーを絶対買わない天邪鬼ですからね。
ミステリー作家で人気の米沢穂信さんの昨年の新刊でしたが、小説の舞台は、2001年のネパールの王室殺害事件。
当時、ムンバイにいた私は、インドと国境や文化圏をともにするこのネパールにひどく同情して事件を見守っていたので、ベストセラー作家のミステリーというまったく普通には、避けて通る小説に予約を入れたのだけど、予約連絡がきてもすっかり忘れていたのでした。
 感想は、きっとミステリー好きの人とは違う読み方をしていたと思います。ネパール王室、コイララ首相のことなどが興味深くて。

 もう一冊は、予約したら即日借りられた「くらべる東西」という写真と比較文化解説の本。
絶対自分では買わないと思われる本ほど図書館が嬉しい。
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こういう本は、病院や美容院の待合にあったら楽しいなと思うのだ。
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どこから読んでも大丈夫なトピックで、ときどきセンスのいい「どこから読んでも面白い」本を置いてある医院や、カフェに行くと、どんな人が選んでいるのかなと、とても気になってしまうのです。
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 卵焼きのサンドイッチ、お稲荷さん、座布団の綴じ、先日知った「ガッテン」のネギ特集で、白身を食べるのが関東で、青身をたべるのが関西と知ってびっくりでした。
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 名古屋はちょうど真ん中ですけど、東京生まれで、東京育ちには、この日本の真ん中東海三県の文化圏にも驚かされる一年でしたよ。
名古屋の人は、関東に文化圏が近いと思っているみたいだけどね。

 いろいろなところに暮らして、土地の暮らしの文化を知るのは楽しいですね。
ちょっと行き詰っていたんだけど、またこんな写真集をヒントに、文化の比較をたのしむ来年にしようかと思います。

ビバ!図書館本。


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by yukkescrap | 2016-12-21 00:43 | 好きな本スクラップ | Comments(2)

読んだ本 編みもの「英文パターン」ハンドブック

 編み物をはじめて、「あぁ~残念だった。」と思うのは、
どうして海外駐在中に、もっと世界の編み物を観て、体験してこなかったんだろうか?ということです。

 編み物カフェって世界中にあるんだよね。最近でいえばメキシコシティにもたくさんあったのに、どうして門をたたかなかったんだろう。メキシコでは、毛糸で織物の教室があってちょっとだけ通ったんですが、老眼で根を詰めると酔ってしまって断念。
編み物だったら、昔の経験できっとなんとか教室にも通えたんじゃないか?
そうであれば、現地での交友関係も、生活情報も、編み物を通してコミュケーションできたんじゃないかと悔やまれます。

 好きな事、興味ある事をツールに新しい土地や、新しい環境に柔軟してくことは、きっと楽しいことだろうなと思うの。料理、ガーデニング、絵、音楽、スポーツ…。趣味は本当に新しい世界を広げてくれるわね。

 図書館で編み物の本を読み漁っていたら、「編みもの「英文パターン」ハンドブック」という本を発見。
あぁ、まさに知りたかったことです。
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開いてみたらね、まるで英文の編み物のパターンは、コンピューターのHTMLみたいです。
アルファベットが並んでいるだけで、日本のような、編み図や記号ではありません。
もしかしたら、コンピューターのHTMLって、編み図パターンがもとになってるか?と思ったほどよ。

私たちにおなじみの日本の編み図はこんな感じ。
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 へぇ~、イメージしにくいなと思うけど、英語とはまた別の編み物専用の用語。

 インターネットで世界中の編み図をダウンロードして、編めるなんてなんてすごいんでしょう。
こちらが、いわゆる英文パターンと編み図の翻訳辞書的なページ。
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これで、アメリカに暮らす親戚にも、情報をシェアできるというものだわ。

そして、私は、新しいこういうことに、ついていくのはすごく必死なんだけどね、面白いから楽しんじゃうの。
今さらながら、メキシコはスペイン語だけど、どんな表記なのかしらと気になるなぁ。
あぁ、編み物上手な仲良しのテレサさんに、もっと聞いておけばよかったわ。

 すっかり小説や随筆の借りてきた本は読み進みませんが、県立図書館の古いバックナンバー本には、こんな本の所蔵もあってすごいわとちょっと感動よ。

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by yukkescrap | 2016-11-22 00:52 | 好きな本スクラップ | Comments(2)

本屋めぐり かもめブックス ~東京・神楽坂~

 また、東京です。
今年も20回目の東京~名古屋往復になったよ。新幹線代金をざっと計算してぞっとしてます。
まだあと3往復はする予定。辛くなってきましたよ、行ったり来たり生活が。

 しばらくコラム書きの仕事に没頭していました。
原稿の締め切り期限は、すごく怖いので、いつもだいたい締め切り日の1週間くらい前に入稿を済ませるのです。
だから編集者さんにはとても気に入られてます。
そのせいで、赤入れの戻しがどれほあっても、こっちも余裕で過ごせます。編集者さんが、ギリギリに赤入れを返してきて「す、すみません。明日あさイチで戻せますか?」と泣きつかれることもあるくらいです。

 これはすべて、お片づけ的な私の性格で、物事を前倒しに進めるというせっかちさからのことね。
よくおしりに火がつくまでできません。という人に会うと、なんて太っ腹なんだろうと感心してしまう。
時間との闘い、小心者で、ぎりぎりの時間で行動するのが物凄く怖くて、強迫観念さえ感じるタイプには、神にも思えてしまいます。

 編集や校正の仕事って大変なんだろうなぁと、締め切り時間との戦いに弱い私は、心臓がドキドキしてしまいそうです。
 そんな校正、校閲の会社が運営している神楽坂のかもめブックスへ。
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時間調整で、地下鉄を降りて、早稲田方面の出口からでたらそこにある書店。前から行きたかったんです。
インパクトのある蝶ネクタイで、カーリーヘアーの有名な店長さんのいるお店。カフェもあるよ。

 セレクト本屋というよりは、本読みがビギナーかな?という人向けの新刊書がメインの本屋さん。
よく言われる本好きをうならせる「文脈棚」みたいな、ずいぶん前に出版されたけど、書店員さんの肝いりで、このジャンルには、こんな関連本もあるのねという掘り起こしの本のラインナップではないのね。「働く女性」とか、「フランス、パリ」とか、「「人生を考える」とかのテーマが棚に小さく貼られているのが楽しいよ。
 テーマごとになかなか面白い新刊本を集めていらして、「東京散策」の棚の「休みをとってでも行きたい問屋街さんぽ」とか、「て・づ・く・り」の棚の「うれしい手縫い (読む手しごとBOOKS)」なんていう裁縫の糸の会社「ダルマ家庭糸」の本は、じっくり立ち読みさせていただいたりしちゃいました。

 大人になってつくづくよかったなぁ~と思うのは、読みたいコミックをどーんとまとめ買い(おとな買い)できること。このくらいの財力と、勢いを持ち合わせるおとなでよかったわ。
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目がしょぼしょぼして活字が追えなくなってそれでも何かを読んでいたいという時に読んでます。
[まとめ買い] 吉祥寺だけが住みたい街ですか?(ヤングマガジンコミックス)や、繕い裁つ人 コミック 全6巻完結セット (KCデラックス)
そんなときは、もう寝ちゃえば!って思うのだけど、寝つきが悪い私はベッドに入ってからも、手から本が滑り落ちるまで眠れないんだよね。秋の夜長は時間がたっぷりあるし。

 気になると関連本をまとめて読みます。(以下は図書館で借りた本)
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先日行った昭和のくらし博物館の館長、昭和の生活史の研究家でもある小泉和子さんの本を県立図書館でどーんと。
3問、5問にあるので、いつもの文芸書の階とは違うところで、こういう研究の本は、県立図書館の所蔵がいいね。
昭和なくらし方 (らんぷの本)や、昭和の家事:母たちのくらし (らんぷの本)
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 本屋めぐりに、総記の0問「024」読書案内のあたありで、こんな本も借りてきた。秋のさんぽの帰り道の書店めぐり参考にしよう。
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 この秋の文芸は、津村記久子&中澤日菜子ワールドにはまってます。
おせんべいと、番茶、そして本があれば至福の時間がいくらでも過ごせるんです。
いっぱい書いたあとは、いっぱい補充が必要なんですね。4枚(4館)の図書館カードをフル活用してます。




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by yukkescrap | 2016-10-25 10:22 | 好きな本スクラップ | Comments(2)

Horse Blanket 集 ~中目黒 COW BOOKS~

 渋谷から代官山、そして中目黒へ。良く歩く日でした。
桜の名所の目黒川沿いにある松浦弥太郎さんのCOW BOOKSへ久々に立ち寄りました。
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毎回、この店の本のセレクションに胸が躍ります。
大型書店や、Amazonで選ぶ本の楽しみとは違い、誰かのフィルターを通している選書本のラインナップは背表紙のタイトルをみるだけでも至福の時間です。

 東京駅の丸善にも松岡正剛さんのラインナップがあったけど、もうなくなってしまったので、
書店によって面白い選書を並べてある棚をわざわざ見に行く楽しみは、わたしにとって幸せな過ごし方なのよ。
代官山の蔦屋書店も好きですが、大きすぎてというわがままもあるので、これくらいの規模に絞り込まれていると安心感もあるよね。

 今日もだいぶ長い事書棚を眺めていました。
手に取ったのは、アメリカの馬の毛布、Horse Blanket の画集です。
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公式HPもあるよ。画像の転載も使用もフリーというサイトです。
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ストライプ柄
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ジャガード柄


この馬の毛布は秋冬用のストライプの毛布と、春夏用のジャガードがあるそうで、馬の毛布の変遷や歴史をコレクションするなんてなんて粋でしょう。100年も経たアンティークだそうです。
ヨーロッパの馬具よりももっとカジュアルらしく、ニューハンプシャーのKCの家の厩にもあるような気がするなぁ。

WEBサイトからも十分楽しめるんだけど、紙に印刷されたものを手元に置いて、じっくりひざ掛けを載せた足の上で広げたい。熱いココアとかフーフーして飲みながらね、きっと愉快、愉快に違いない。変なもの好きなのよ。

アメリカに親戚ができてからというもの、こうしたアメリカ的なコレクションモノに出会うと手に取りたくなるこの頃。布や織物が大好きな私は、これをアメリカ人の婿にちょっと見せてあげたくなりました。

 もう一冊は、須賀敦子さん。「塩一トンの読書 (河出文庫)」こんな本もあったのねと、思わず購入。
わたしが買ったのはリンク先の文庫じゃなくてハードカバーのほうですが。わたしの本棚の蔵書にしたい一冊。秋の夜長の楽しみがまた増えたよ。

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by yukkescrap | 2016-10-14 10:01 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

ニューヨークが違ってみえたのは「ヒップな生活革命」

 観光で行ったニューヨークと、そこに暮らす娘を訪ねたニューヨークがあまりにも違ってみえた違和感。
最近のアメリカの何かが違ってきているという感覚は、観光と滞在の違いと思っていたのだけど、この本を読んで、「そうなのか!」とまさに膝を打つ感じでした。

息子のお嫁さん一家が昔暮らしたというオレゴン州ポートランドの大きなサクランボをいただいてから、ポートランドのことも気になっていたら、ナチュラル系(と言っていいのか?)の雑誌kinfolkが、ポートランドのインディーな雑誌と知って、すごく興味が深まって、なんだか違ってきたアメリカを意識していました。(Kinfolkとポートランドのことは、こちらを→★

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 仕事で「ライフスタイルの提案」をしている関係、「食」、「ファッション」、「住まい」、「消費生活」の調査書や生活科学の本を資料としてよく読みますが、今回は、全然違うところからたどり着いた一冊でした。

 筆者は、ニューヨークに暮らしながら、ルポライターをしている佐久間裕美子さん(ほぼ日手帳の「ニューヨークの、ジャムと朝食」という対談に登場しています)。

 ニューヨークに暮らす娘と婿から送られてきた結婚式の招待状のドレスコードにあった「ヒップスター」。
それはいったい何なのだろうと、我が家のファッション大好き男子たちは、大いに首をひねって、面白がっていたのでした。
 ヒップスターは、アメリカの価値感、ライフスタイルのサードウェーブと言われているそうですが、
お金さえだせば、誰でもが手に入れられるものよりも、自分がより繋がりを感じるもの、例えば地域コミュニティーの誰かが作ったものや、地元生産品、自分により近い生活者の商品に、自分なりの価値観を見出して、自分で使ったり、世界で一つしかないものを作る事を楽しんだりしようという暮らし方。主に食からスタートしたようですが、こうした価値観の転換が、ファッション、クラフト、アート、音楽と暮らしを彩る生活のソフトに及んでいます。

 日本人にとっては、地産地消とか、地元志向とか、手作りへの価値観を感じて暮らすことは当たり前のようになっているけど、ナイキも、コンバースも、アップルさえもが、アメリカで生産されなくなっているとあれば、ブルックリンやポートランドに暮らす環境問題にも意識の高い「ものづくり」に価値を置く人たちのムーブメントになるのもわかる気がします。
 マンハッタンには、美味しいものがなかなか見つからず、ちょっと食べるカフェのケーキもコーヒーもひどいものだったのに、ブルックリンあたりのインディーなカフェでは、気の利いたスイーツや美味しいコーヒーも飲めるようになって。それも大手のチェーン店でなくて、地元の店もたくさんできてきて。不味くて高い食事がマンハッタンの食事と思っていたのがだいぶ違ってきた気がします。

 飛び火して、北カリフォルニアのリベラルな街や、アメリカ南部にもどんどん広がっているそうで…。
なんでもアメリカで流行ればという日本だけど、そんなことは、ずっと前から日本にはあるよねと思うの。
でもその発信方法やムーブメントの仕掛けは、大いに参考にしてもいいのじゃないかと、興味半分に面白がって、あと半分は、ビジネス脳をフル回転させて(この本の後半は、そういうビジネス分析にも及ぶ)楽しく読了。

 図書館で借りた本けど、娘に本を送ってやろうかと思ったら、すでにkindle版もありますね。
実に面白かったアメリカ生活文化論。図書館では302(3問文化事情)の棚にあります。






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by yukkescrap | 2016-09-21 09:04 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

いとうせいこう ボタニカルライフ

 楽しい、楽しい園芸ライフのエッセイ。
ベランダーと、ガーデナーとは違うんだと言ういとうせいこうさん。
いとうさんは、もちろんベランダーなのだ。

 広くても、狭くても庭(大地)で植物を育てる人はガーデナー。
マンションやアパートのベランダと室内に限られた空間で、鉢を入れたり、出したり、スペースと常に闘いながら、植物を育てる人がベランダー。これは、そのベランダーの楽しい、楽しい、ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)という本。
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 以前このブログでも紹介したカレル・チャプルテペックの「園芸家の一年」を読んで触発されて、ベランダーライフのエッセイを書き始めたといういとうせいこうさん。
 何度もゲラゲラ笑ってしまって、電車の中で読まないで良かったわ。

 きっとね、このベランダに伺ったら、ちっとも綺麗じゃないと思うし、立派な園芸家でもなくて、すぐに枯らしてしまうこともしばしばなのだけど、俺(いとうさん)と、やつら(植物)時に彼女(植物)とのかかわりと、擬人化へのお見立ての表現がとにかく愉快。

ときどき見かける例えが上手なブログの記事に共通する「お見立て」のうまさ。
このエッセイが、毎回オチもあって、うふふという私のツボなのです。

そもそも、本になる前は、ホームページに公開していたブログのような記事だったらしく、これはきっと本で読むよりもリアルタイムに更新されるブログで臨場感を感じながら読みたかったなぁと思う。今はもうホームぺージでは更新されていないそうで、ちょっと残念だわ。

 園芸家という以上に、植物に対する真摯な姿勢や、投げやりなお世話の仕方や、観るとどうしても欲しくなる衝動や、水草をかったばかりに起きた理不尽な増え方をするメダカたちの飼育までとにかく、楽しいことこのうえない。

 いとうせいこうさん、ほかにも園芸のご本はたくさん書かれている様子で、これからじっくり他の本も読みたいです。

追伸
この原作でNHKは人気ドラマ化して、シリーズ3まであるのです。
本好き、活字好きの夢がしぼむので、ちょっと観たけどやっぱりエッセイの方が面白いです。文脈のイメージがしぼむのよね。

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by yukkescrap | 2016-09-15 01:32 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

山小屋ライブラリー 〜八ヶ岳で読む本〜

八ヶ岳に暮らすようになって、山の本や自然観察の本、野鳥や山野草の図鑑がいっぱい増えています。
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武田百合子の富士日記は、94年ごろ、ピーター・メイルのプロバンス、玉村豊男の軽井沢なども、避暑地の暮らしを体現できるものとして夢中で読んだ蔵書です。
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子どもたちが読んで、楽しんだ福音館の野鳥や植物の絵本。
絵本は森を舞台にしたり、動物を主人公にしたものがいっぱいね。

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森おばけや、つばめ号とアマゾン号などの児童文学。
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白州にできた「どうぶつのおやこ」で、おなじみの薮内正幸美術館へ行ってきました。我が家にやってくる野鳥のポストカードを買い求めてきたよ。
ワクワクしながら読み聞かせた「ガンバとカワウソの冒険」も、薮内さんの絵だったんだ。

八ヶ岳に暮らす人たちのエッセイを、
また、取り出してページをめくって読んでみる。
ちっとも古くなくて、気づかなかった新しい視点での森の発見もいっぱい。

集まってきた蔵書。いつの間にか楽しい山小屋ライブラリーになりました。
本を読んでいたら、あたりが騒がしく、カラ類が群れでやってきましたよ。
シジュウカラ、コゲラ、エナガ、メジロ、ヤマガラ。

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おっと、今年のシジュウカラの幼鳥かな?
果敢に羽を広げて虫に襲いかかってます。地面に降りることなんか少ない野鳥なのにね。
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それを見守る親鳥。
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本の中の自然観察をそのまま体現していて、今日もひとり小さなワクワク。

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by yukkescrap | 2016-08-08 12:49 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

たそがれどきにみつけたもの ~陸奥A子じゃなくて、朝倉かすみ~

 乱読なので、読む本は小説だけとは限りませんが、とにかく活字だけはそばにないと過ごせません。
どうする40で紹介されていた「たそがれどきに見つけたもの」。読了。
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 中学・高校生はじめくらいまで、少女マンガ「りぼん」の読者でした。「なかよし」読んでいた友人と二分化された時代です。
 陸奥A子の付録の便せんは当時の宝物。


その代表作の「たそがれどきに見つけたの」は、乙女チック路線の中高校生にはバイブルだったのじゃないでしょうか?その後に、ユーミンや、フーミンに恋愛の指南役は変わっていくのだけどね。

 この小説は、まさに私世代の人生の「たそがれどき」になったあの当時の人たちが描かれているのです。
タイトルも「たそがれどきに見つけたもの
でもね、なんだかピンと私には来なかったんですよね。あまりに小説の内容が、等身大すぎてしまったからでしょうか?
 自分や、周りの同世代そのままなだからなのかもしれません。

 そういう意味では、金井美恵子さんの、「お勝手太平記」は、怖いほど、同世代の核心に迫っていました。
パンチが効きすぎたこの小説を読んだあとだから、よけいにぼんやりしてしまったのかもしれないな。
毒が効きすぎているというか、言いたい放題なのだけど、大あたりすぎて、わが身を振りかえって怖くなります。ブログなんか書けなくなりそうでした。アラフィフの女性には絶対にお薦めしたい小説です。

 そしてシカ問題です。八ヶ岳の庭の苗木を食べられてから、結構深刻に考えていました。
研究している人がいらして、すでにこういう分析が行われているのです。私は、気になると、結構深く知りたくなるタイプなの。だから、シカ問題を考える バランスを崩した自然の行方 (ヤマケイ新書)


増えすぎたシカの原因と対策も書かれています。
農村と都会のバランスが悪い事によるようですが、どこにいてもポケモンGOができる時代、娯楽も都市や農村の垣根がなくなった時代。そういうことにも派生しているようで、読了後は、気持ちも頭も整理がつかないまま、シカ問題を棚上げにしたくなったのでした。

 そして、最近わたしの気になるキーワード。「バランス」の問題。
バランス、バランス、バランス。
最近、色々なところやシーンでこの言葉に遭遇しています。何かの暗示かなと思うほどに。










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by yukkescrap | 2016-07-29 05:43 | 好きな本スクラップ | Comments(4)

STONER ストーナー 美しすぎる小説

久々の海外翻訳もの。
なんとまぁ、美しい小説なのでしょう。
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特別な事件が起こるわけでもないし、変わった登場人物でもなく、どこにもいそうなちょっと生き方に不器用な男の生涯を描いた小説。
すごく淡々と、でも清々と、事件も起きないのに、どんどん、どんどん引き込まれていくこの不思議な感覚が、とにかく気持ちよくてじっくり、じっくりでも引き込まれてずんずんと読み進んでしまいました。

 あとがきに、日本の翻訳者が病気と闘いながら、命を削るように翻訳したとあって、海外翻訳の本はいつもどこか違ってしまうのでしょうけど、日本語も丁寧ないい訳だったのだろうな。
 
 強いアメリカばかりが強調されて、大統領選挙には、強さばかりがアピールされるのだけど、
ぜんぜんその対極にあるようなアメリカらしくない文学作品。
発刊から埋もれて40年、フランス人に読み起こされて、ヨーロッパでベストセラー、そして英国へ、アメリカへとベストセラーになったのだそうだ。
欧州のひとなら、それも北の方の人なら、このような耐え忍ぶようなぶきっちょな生き方にシンパシーを感じるのであろう。

 市井の人の小さな幸せを思いながら、テロの事件をその対極に見ながら読了。




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by yukkescrap | 2016-07-21 00:36 | 好きな本スクラップ | Comments(0)


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