2015年 11月 11日
ガーデニングでつながるご縁
庭仕事中に声をかけられました。
うちの山の家から南に下ったところに定住されている奥さまでした。
シニアになって定年後、この八ヶ岳南麓に定住される方がたくさんいらっしゃいます。
定住族なのか、別荘族なのかは、庭と薪をみればわかるのよね。
彼女の家のガーデンは、それはそれは美しい。
八ヶ岳の噴火で、このあたりは、雑木林でも、ちょっと土をほればすぐに石ころが山ほどでてくるのです。
彼女の庭はその石と土地の傾斜を生かしたロックガーデンですが、パーゴラにはブドウが実り、畑もあってお野菜は自給のご様子。
加えて夫が「薪大臣」といいうほどに、薪ストーブ用に乾燥させた薪がまた見事に積み上がっていて、これを見るたびに、冬に備えることの暮らしの豊かさにおもわず大臣と思ってしまう。
わたしが選んだ木の趣味が、きっと彼女の感性と近いものがあったのでしょう。
「きっとお気に召すとおもうのだけどね・・・。宿根草の株分けしてたんで、よかったらもらってくださるかしら?」という何とも嬉しいお申し出をうけてしまいました。
ひょい、ひょい後をついていって、たくさん分けていただきました。
気になっていたご近所さんのあの庭にある草花や植栽なら、嫌なものなどありません。
庭のあちこちを案内いただいたら、井戸水をひきこんだ小さな流れなどもあって、真冬でも井戸水なんで凍らずに流れてるんですって・・・。なんて素敵なんでしょうね。
「お花や、庭は、だいたい植えてあるものを見れば、傾向や好きな趣味はわかるわよね。庭好きは自分の育てたものを誰かにもらってもらうのも嬉しいものなのよ。」とおしゃって、大きなスコップで掘り起こしてくださって。
「あぁ、でも枯らせちゃうかも…なんですけど。」
という私の戸惑いに、「それもありよ。庭の環境はちょっとづつどこも違うし、だめならまた遠慮なく言ってくださいね。タイミングが悪かったのかもしれないし。その原因も一緒に考えましょうよ。」と。
彼女のところと私の家では、標高差もあるし、森の中と、開けた南斜面という日あたりの違いもある。
でも、とても嬉しいお近づきです。
花好きに悪い人はいないというけど、ちょっとの立ち話で、すっかり旧知の仲のようになってしまって、わたしの知っている草花の名前を上げるたびに、「あぁ、ここにあるわ。」とたくさん、たくさん…。

初霜も降ったから、最後の移植のチャンスだと思うのよ。
ギボウシは鹿の大好物でね。
来春花芽が食べられないといいわね…なんて。
イノシシや雉は見かけたけど、野生の鹿にはまだあったことがない。こんな麓まで降りて来てるんだなぁ。
花芽が食べられちゃうのは悲しいけど、ちょっと鹿にもお目にかかってみたいものだ。

カレックスは、とても渋くて風流な色です。うーんカレックスの詳しい名前を忘れちゃいました。
ラムズイヤー、シュウメイギク、オダマキ、トラノオ、ギボウシ…、他にもいろいろ。キャッツミントは春に分けましょうねとも。
楽しみだなぁ~。
庭の見取り図を描いて、ガーデニング日記もメモしておくようにしました。
冬は成長も止まる植物たち、本格的に植え付けや移植が再開できるのは、来春になりますね。

まだ南アルプスには積雪はないようです。
甲斐駒ケ岳(右の丸みのある頂)と北岳(左の小さな三角)

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