2015年 11月 10日
千年ごはん ー東直子ー
最近のお気に入りは、東直子さんの「千年ごはん (-)
一番最初に東直子さんの作品にであったのは、「薬屋のタバサ
図書館で何気なくタイトルにひかれて手に取った一冊でした。
そして、不思議なお話しのなかに、なんとも懐かしくて仕方ない台所の様子があってそれに魅せられて、彼女の作品を次々に手に取ることになりました。

私は、好きな作品に出合うと、同じ作家の本をつぎつぎ追いかけちゃう読み方です。
図書館でまとめてたっぷり借りてます。
「私のミトンさん
「いとの森の家 (一般書)
これまた素敵な食べ物がたくさんでてくるほのぼのとしたお話しで、ちょっとおませな中学生の女の子なんかにも読んでもらいたいなぁと思ったりしました。
そのうちに、東直子さんが、歌人でもあること、食べ物エッセイもあると知って、もう「千年ごはん」は、わくわくしながら読みました。
本当に料理な好きな人って、こういう人をいうのででしょうね。
食いしん坊でもあるけど、いつも誰かを思いやって、その人が嬉しいなぁと思ってくれるように、喜ばせたいなぁという深い愛情というか、慈悲深さというか…そういうお料理。
決して高級食材でもなく、有名レストや名産地の名物でもない、普段のごはんというのがまたいいんだな。
自分じゃないと作れないような、そんな料理。
そんな雰囲気がいっぱい込められていて、エッセイのあとに〆にある歌の意味も、深く深く読み解きたくなってしまいます。
その中の一句。
白菜の羽ばたきそうな畑にて泣いているのは小鬼(あなた)だろうか (東直子)
いい本だ。
うまく言えないけど、”こういう私の料理への気持ち”が通じるお友達に思わず贈りたくなる一冊です。
まずは、妹と、娘に「読んでみて!」って言ってみたいと思います。

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