2015年 11月 19日
ひなたの匂い 「気ぬけごはん」 -高山なおみー
でも今日はなんとか晴れたので、いろいろ洗濯して、枕も干して…。
最近、夢中で読んでいる高山なおみさんのお料理エッセイの本の数々。
「日々ごはん〈1〉
毎日のように図書館でどっさり借りて、さらに今も連載中のこちら「ふくう食堂」のサイトまで、まるでストーカーのように。
なんだかね。
あまりにも私は、高山さんと同じことを考えているみたいで、大草原の小さな家のDVDの話や、山の家暮らし、武田百合子さんがお好きでロシアでその足跡をたどったりしたこと、読書傾向もびっくりするほど同じ本を読んでいらして先日の東直子さんの「薬屋のタバサ」とか、あとがきも書かれていたんだわ。
どうやらお住まいも吉祥寺でご近所らしくて、私のお買いものゾーンやよく行くお店、お気に入りの散歩コース、図書館までが登場するので、びっくり、びっくり。
どんどん親近感は勝手に増していくいっぽうです。すみませんって思うほどに…。
年齢も同じくらいで、そして料理ももちろん、うんうんって思っちゃう美味しいものがいっぱいで。
料理や、食べた物の日記がメインのエッセイですが、中には、小さな暮らしのひとこまが挟まれていて、大家さんの家の大きな木の話や、見上げる空の様子なども余りに自然な情景が、すぐ目の前に現れてきて、すごいエッセイストだなぁ~って思います。
その中で、時々登場してくる気になる描写が、「お布団を干して…。」というくだり。
お天気がいい日にはお布団を干す様子がつづられています。
私の家は、ここ20年ほどベッドの暮らし。
羽毛になった掛け布団を干すこともほとんどないので、あの懐かしいお日さまの光をたっぷり浴びた「ひなたの匂い」が、エッセイの中から漂ってくるたびに、いいなぁ~、いいなぁ~と思ってしまうの。
もうすっかり忘れていた「ひなたの匂い」。
お布団取り込んだら、ふっくらした布団に思い切り顔を埋めては母に叱られていたけど、今なら、誰にも叱られないだろうな。
枕を干したら、少しはひなたの匂いがかげるかなと思ったけど、残念。やっぱりちょっと違うね。
お布団を干したくなったなぁ。
高山なおみさんの上等なお料理エッセイをたくさん読んだら、私の嗅覚は、懐かしい匂いを呼び起こしたのかも。

そうそう、紅葉のはっぱも、香るのね。
近所のお城のお堀も見事に色づいています。もみじのそばでクンクンしてしまうのだ。

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