2015年 11月 20日
昭和なときめき ~赤みそのところてん~
がっくりしてしまって、そしたらものすごく甘いものが食べたくなって…。
甘味処へはおひとり様でも気兼ねなくは入れるので、日本茶が飲みたいときには、よくこういうところへ行きます。カフェよりわたしは、こっちのほうが居心地がいいの。
私が暮らす東海地方の三県(岐阜、愛知、三重)豆味噌とよばれる赤いお味噌の産地。
学校給食も、病院の食事も、定食屋さんも必ずと言っていいほど赤みそのお味噌汁です。
岡崎の八丁味噌が有名ですが、東京生まれの私は、たまに赤だしのなめことお豆腐のお味噌汁はいただいても、毎日はちょっとつらいなぁというお味です。
でも時々無性にこの赤みその味を欲するときがありますよ。まるで欲情するかのように。
今日行った甘味処は、250年もつづく「ういろ」が有名なお店。お餅入りのこしあんを頼むつもりがメニューに見つけた八丁味噌、赤みそのところてん。
ところてんは酢醤油の辛子に海苔っていう東京人の固定観念を見事に打ち破ってくれて、鼻息も荒く注文してしまいました。長年のこの店のメニューだそうです。

お味噌が甘くて、酸っぱいの。なぜか辛子でなくて山葵がトッピングっていうのもウフフでしょ。
どこかで食べたわけでもないのにおいしゅういただく初めてなのに懐かしい味。
帰り際にお店でお手洗いを拝借したら、小さな小さな薄緑のモザイクタイルの懐かしい洗面所に、
茄子の吊り下げ式の手洗い器が付いていました。

素材はブリキじゃないみたいで、使い込まれた艶が何ともいえません。
どっきんと胸がなるような感じがして、ツボにはまったって感じで思わずバックからカメラを出してしまいました。
こんなものにときめいてどうするの?って思いながらも図書館が休館じゃななかったらここへは来なかったからね。
お会計したら、小さなひとくちういろを頂きました。
「ういろう」じゃなくて「ういろ」ってころともつい最近知ったのよ。

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