2015年 11月 28日
八ヶ岳山麓 上條さんちのこどもごはん
先週戻ったばかりなのに、すぐに山の家に帰りたくなっちゃうのだよ。
八ヶ岳山麓(長野県富士見町)に暮らす上條恒彦さんの奥さま上條悦子さんのレシピ本。「八ヶ岳山麓 上條さんちのこどもごはん」
なんだかねぇ、これを読んでいたら、涙がボロボロこぼれてきちゃって、レシピの本なのに不思議なの。
こういうのを「心の琴線に触れた」っていうんでしょうね。
4人の男の子を新鮮で安全な食べ物で育てたいと八ヶ岳に移住して、畑を耕すところからはじめたご夫妻。
きっと忙しくて不在がちな上條恒彦さんを、奥様はどんな気持ちでこの山の家で帰りを待っていたのか?
やんちゃな男の子とはいえ、まだまだ守らなければならない尊い命を、本気で守るっていうのはこういう食卓をいうんだろうなぁと、感動してしまったの。
子どもが喜ぶごはんなんだけど、まったく子どもにこびてない。
目鼻をつけたり、旗を立てたりしない盛り付けもいい感じ。
でも本当に新鮮でおいしい食材だけを、命を頂くってどういうことかを、大切にしていて、どこの家庭でも作るごく普通の子ども向けの献立なんだけど、どれもに愛情を深く感じるのは手間を惜しまないで料理に向き合ている姿勢を感じるからでしょうか?
お母さんって、本当に子どものためならどんなことでもできちゃうんだなって思うけど、こういう一番大事なことが最近はスコーンと抜けてしまってはいないだろうか?と思います。
「こども食堂」といいう取り組みをつい最近テレビで知りました。親の事情で温かい食事がとれない子どもの食のシェルター、駆け込み寺みたいな取り組みです。虐待や貧困で、明るく楽しい食卓が囲めない子どもための食堂だそうで、すでに全国には140か所もできているとか。
ファミリーレストランにはほとんど行ったことがないのだけど、ファミレスのいいところは「家族がそれぞれ好きなものを頼める」からなんだとか。パパは焼き魚、ママは中華、こどもはハンバーグにスパゲッティみたいな感じでね。一緒の食卓を囲む時って、同じものを食べて共有しているという感覚も大事かなといつも思っています。だからとっても残念になってしまう。
涙がでちゃって困ったのは、毎日毎日のおさんどんを、子どもの様子を気にかけながら、時にはそっと励ますように食べ物を整えているようすに。
いつだったか、食事中にお小言を言ったら、息子に「美味しいものが不味くなるよ。食べているときは涙を流したくないからね。味がわからなくなっちゃうよ。」と言われたことがありました。
それからは、私、家族がご飯を食べるときには、心がけて楽しく食卓に迎えられるように。
疲れたり、ちょっとイライラしているようなときも、そっと美味しいものを差し出すようにしていました。
「家族の思いやり」ってそういうものだよなと、子に教えられて。
同じ思いをこの本に感じています。
若いママさんにはぜひ、ぜひ手に取って参考にしてもらいたい一冊だなぁと思ったの。
チキンカレーや、ニンジンとカボチャのスープ、さつま芋のサラダ、具だくさんの麺類…、そうそううちも山の家でもよーく食卓にあがった献立でした。
プロデュースされているジブリのカフェで、こんど上條悦子さんのレシピを堪能してこなくてちゃって思っています。
上條恒彦さんにちょっと似てるってよく言われてます、うちの夫。
こんな風なご夫妻になりたいと思います。お孫ちゃんいっぱいでいいなぁ~!
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