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早春のご馳走 ~鰆の蕪蒸し~

 「すずな」っていうのよね、蕪の古名。
甘味が増す今頃が旬だとかで、大きなお椀ほどもある知多半島産の蕪を買い求めました。
大きいのに2つで80円、お値打ちね。

「お値打ち」という表現はこの尾張・三河地方の言い回しで、「お安いですよ」とか、「お得ですよ」っていう意味ですけど、高級料亭やホテルのサービスでもよく「お値打ちになっております。」と言われて、東京出身のわたしは、これを聞くたびに「うふっ!」て反応しちゃうの。

 「魚」に「春」で「鰆 (さわら)」。これもおいしい季節ですね。
インドネシアでお世話になった母ほどに年上の奥さまから教えていただいた「蕪蒸し」という料理。
なぜ暑いインドネシアでこれをと思ったけど、今ならわかるな。
レシピには1月の日付があって、早春のお料理だったんんでしょうね。当時は桜鯛で作りました。
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ふんわり溶けるすりおろしの蕪は、初雪のお見立て。和食って風流ですよね。
日本人の感性って凄いなと思うの。
 それはそれは素敵な奥さまで、将来はこういう女性になりたいとひそかに憧れていた人です。
新わかめと青柳のヌタ、小柱と三つ葉のかき揚げ、うざくきゅうりとウナギの土佐酢和え、ゆず釜の五目なます…。
お招きいただくたびに教えていただく季節の料理には、びっくりして、感動していました。
だって若くてモノを知らない私にとっては、料亭でいただくような、手のこんだ和食も初めてでしたからね。

 それも30年も昔のジャカルタで知った本格和食。
 今年もご達筆な賀状をいただき、いまでも親交をいただいています。

そのころの彼女の年齢になっても遠く及びませんが、
いまでもゲスト用のバスルームに準備されていたゲスト用のソーシングセットの心使いや、プレセントに添えるカードの言葉の例文、小さな手土産のラッピング、ファニチャー用のフレグランスや、ナプキンワーク、紅葉の箸置きをテーブルに散らした秋のテーブルコーディネートの風景など、たくさんの素敵を体験させていただきました。

 夫は、目じりをさげて、ふはぁ~っと熱々を喜んで食べてくれました。
今日は山葵を柚子に替えて、出汁餡には葛は入れませんけど、もうちょっと寒くなったら出汁餡にとろみを効かせたいと思います。

鰆の蕪蒸し
・切り身の鰆は2つに切って、塩と酒をふって20分ほどおく。
・蕪はすりおろして軽くしぼり卵白と混ぜておく。
・鰆に片栗粉をまぶし素揚げにする。
・椀に鰆を置き、蕪をのせて蒸し器で蒸す。
・かつおだしに酒、しょうゆ、少しの味醂の餡を椀にはる。
柚子や、山葵をのせてどうぞ。


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Commented by butanekoex at 2016-01-17 09:17
異国での、丁寧な和食のおもてなし
すてきですね。
ふと、思ったのですが
外国で暮らしてるからこそ、和食のすばらしさをより実感できるのかもしれませんね。
日本にしか住んだことのない私ですが、
ブログを通して 異国に暮らすかたがたの思いを知ることができ
自分を見つめなおす機会をいただくことって、なんか嬉しいことですね。
Commented by yukkescrap at 2016-01-17 10:42
そうですね。
長いこと外からずっと日本の美しさや、素晴らしさを、眺めて恋しがっていたからね。

そして年をとったから、よけいにだと思います。
蕪のすりおろしを「初雪」に見立てる感性。
パウダースノーだけじゃなくて、たくさんの外国の人にも知ってもらいたいです。
by yukkescrap | 2016-01-17 06:03 | お料理スクラップ | Comments(2)

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