2016年 04月 13日
「とと姉ちゃん」と「すてきなあなたに」
NHKの朝の連続テレビ「とと姉ちゃん」を楽しく観ています。
今回の主人公はあの暮らしの手帖社を作った大橋鎮子さんがモデル。

きっとどこのご家庭にも1冊くらい暮らしの手帖社の家事の本があるのではないかしら?
私は、母が時々買っていた暮らしの手帖の収納や台所の工夫のページを子どもの頃から読んでいたのですが、自分の手元にやってきたのは結婚した時に叔母がお祝いにと手渡してくれた「すてきなあなたに」でした。暮らしの手帖に掲載された大橋鎮子さんの連載エッセイを集めた一冊です。
そのなかの記事でずっと記憶にあったのは、紅茶のページ。
「ポットのためにひと匙、あなたのためにひと匙」とあって、紅茶ポットには人数分プラス一杯追加で茶葉を入れるんだって、この時初めて知ったのでした。
ずっとそうやって紅茶を入れていたのですが、ある時、紅茶専門店(確かマリアージュなんとか)の店員さんに、「どうしてポットのために茶葉を入れるの?どなたが言ったか知りませんが紅茶は人数分の茶葉だけですよ。」って、その時すごく厳しく叱責されてそれ以来、人数分だけにしたのでした。
でもね、ドラマが懐かしくて、この本(上記の写真)買って読んでいたら、まさにその紅茶のエッセイのくだりがのページがでてきてね。わぁ、このページ!覚えてるわぁって。
今、読み返してみたら鎮子さんは、英国のお茶文化を知っていらして、紅茶は必ずお代わりして飲むもの、2杯目は差し湯して飲むものだからとポットの分の茶葉の追加の理由も書かれていました。
ちゃんと理由があるんだ、ポットのために紅茶の茶葉をひと匙の意味。
丁寧に暮らす人ならではの、暮らしへの気くばり。
毎朝仕事場で朝一番に紅茶を淹れていたそうです。
朝のドラマの中でも、毎日の日常を丁寧に大事に暮らすことを「とと」から遺言され、家族を守ることもさることながら、日常を大事に暮らすことへのこだわりが随所に出ているみたいですね。
さすがに時代考証がNHKドラマは、すごい。当時の台所の様子や、衣装の手編みのセーターなんかも楽しい。
今日は亡くなった両親の7回忌でした。
久々に、「すてきなあなたに」を私に贈ってくれた叔母に会い、この話をしたところです。
叔母はお昼を挟んだご法要の前にと、「あなたのお母さんの味で、お稲荷さんよ」と、母のレシピで甘く煮た人参と椎茸と紅生姜が入ったお稲荷さんをたくさん作って持ってきてくれました。
暮らしの始末、綺麗に大切にとっておいたのでしょう、和菓子が入っていたであろう菓子箱に綺麗に並んだお稲荷さんでした。芽吹いたばかりの庭の葉っぱがちょこんとのっているの。
母の味、叔母たちにとっては姉の味を、みんなで味わういいご法要になりました。
長女の母には妹が4人。
法要に来てくれた叔母たちがこうして毎日を大切に丁寧に暮らしている様子に、ちょっと胸を熱くして、背筋がピンとしたのでした。
物の始末が良すぎる私は、もうこの本をずっと前に手放してしまいましたが、また図書館で借りて読んでみようと思っているところです。

Instagram はじめました。
フォローは↑から。YUKKESCRAP
今回の主人公はあの暮らしの手帖社を作った大橋鎮子さんがモデル。

きっとどこのご家庭にも1冊くらい暮らしの手帖社の家事の本があるのではないかしら?
私は、母が時々買っていた暮らしの手帖の収納や台所の工夫のページを子どもの頃から読んでいたのですが、自分の手元にやってきたのは結婚した時に叔母がお祝いにと手渡してくれた「すてきなあなたに」でした。暮らしの手帖に掲載された大橋鎮子さんの連載エッセイを集めた一冊です。
そのなかの記事でずっと記憶にあったのは、紅茶のページ。
「ポットのためにひと匙、あなたのためにひと匙」とあって、紅茶ポットには人数分プラス一杯追加で茶葉を入れるんだって、この時初めて知ったのでした。
ずっとそうやって紅茶を入れていたのですが、ある時、紅茶専門店(確かマリアージュなんとか)の店員さんに、「どうしてポットのために茶葉を入れるの?どなたが言ったか知りませんが紅茶は人数分の茶葉だけですよ。」って、その時すごく厳しく叱責されてそれ以来、人数分だけにしたのでした。
でもね、ドラマが懐かしくて、この本(上記の写真)買って読んでいたら、まさにその紅茶のエッセイのくだりがのページがでてきてね。わぁ、このページ!覚えてるわぁって。
今、読み返してみたら鎮子さんは、英国のお茶文化を知っていらして、紅茶は必ずお代わりして飲むもの、2杯目は差し湯して飲むものだからとポットの分の茶葉の追加の理由も書かれていました。
ちゃんと理由があるんだ、ポットのために紅茶の茶葉をひと匙の意味。
丁寧に暮らす人ならではの、暮らしへの気くばり。
毎朝仕事場で朝一番に紅茶を淹れていたそうです。
朝のドラマの中でも、毎日の日常を丁寧に大事に暮らすことを「とと」から遺言され、家族を守ることもさることながら、日常を大事に暮らすことへのこだわりが随所に出ているみたいですね。
さすがに時代考証がNHKドラマは、すごい。当時の台所の様子や、衣装の手編みのセーターなんかも楽しい。
今日は亡くなった両親の7回忌でした。
久々に、「すてきなあなたに」を私に贈ってくれた叔母に会い、この話をしたところです。
叔母はお昼を挟んだご法要の前にと、「あなたのお母さんの味で、お稲荷さんよ」と、母のレシピで甘く煮た人参と椎茸と紅生姜が入ったお稲荷さんをたくさん作って持ってきてくれました。
暮らしの始末、綺麗に大切にとっておいたのでしょう、和菓子が入っていたであろう菓子箱に綺麗に並んだお稲荷さんでした。芽吹いたばかりの庭の葉っぱがちょこんとのっているの。
母の味、叔母たちにとっては姉の味を、みんなで味わういいご法要になりました。
長女の母には妹が4人。
法要に来てくれた叔母たちがこうして毎日を大切に丁寧に暮らしている様子に、ちょっと胸を熱くして、背筋がピンとしたのでした。
物の始末が良すぎる私は、もうこの本をずっと前に手放してしまいましたが、また図書館で借りて読んでみようと思っているところです。

Instagram はじめました。
フォローは↑から。YUKKESCRAP
先日はコメントをありがとうございました。
実は少し前にこちらのブログを見つけて伺っておりました。
コメントを頂けてびっくりしました!!
お母様のレシピをおばさまがちゃんと御存知で、作ってきて下さるなんて・・とても素敵なことで、どんなに懐かしく、嬉しく感じられたかと思うと私まで温かい気持ちになりました。
ドラマ、私も観ています。
これからの展開が楽しみです。
実家にも数冊ありました。
結婚してから買った、編集者が男性になる前の古いもの数冊、今でも大事にとって時々読みます。
実は少し前にこちらのブログを見つけて伺っておりました。
コメントを頂けてびっくりしました!!
お母様のレシピをおばさまがちゃんと御存知で、作ってきて下さるなんて・・とても素敵なことで、どんなに懐かしく、嬉しく感じられたかと思うと私まで温かい気持ちになりました。
ドラマ、私も観ています。
これからの展開が楽しみです。
実家にも数冊ありました。
結婚してから買った、編集者が男性になる前の古いもの数冊、今でも大事にとって時々読みます。
0
by yukkescrap
| 2016-04-13 22:16
| 好きな本スクラップ
|
Comments(2)


