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若い感性のほとばしる本 「かなわない」と「生まれた時からアルデンテ」

 図書館からいっぺんに予約本が届いて、いつ、なぜこの本を予約したのかさえも忘れていた2冊。
 忘れていた理由は、気になった書評や、誰かのブックレビューの本をいつか読もうと、スマホのアプリ「図書館日和」に全部登録しているからです。

 以前は、読みたい本リストのメモにしていて、しばらくたってから、再考して図書館のWEB検索から予約したりしていたけど、アプリに入れた時点で、設定中の5つの公共図書館(今住んでいるところの県立、市立図書館、東京の在勤地としての武蔵野市、三鷹市、都立図書館)に自動リンクしていて、いづれかの図書館に所蔵があれば、このアプリ経由で予約ができるという便利なもの。
 所蔵があれば、予約順位が50位くらいでも、二か月も待てばどこかの図書館で貸出可能になるのがうれしく、読みはぐれないのです。2年前のメキシコ時代から使っているので、登録している読みたい本は100冊を超えているけど。

 さて、今回手にしたのは、どちらもすごく若い作家。
若いっていうのが、我が子より若い。書店では、きっと奥付のプロフィールを見たところで手にもとらないような。
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 一冊目は、植本一子さんの「かなわない」。
前作も、前々作も読まずにいきなりでしたが、たぶん彼女の本を予約したのは、彼女が撮った家族写真(天然スタジオ)を先にい観ていたからだと思う。才能が有望される写真家さんですが、ブログにつづった赤裸々な私生活を書籍化した一冊。
 子育ての苦労や、子育てにはむかないと思う自分(虐待してしまうのではないかと不安におびえるほどにある意味、まじめ)、震災後に放射能汚染に揺れるた思い。これほどまでに若い子育て世代は、思い悩んでいたのかと、今となっては誰かに助けを求めたいたお母さんはいっぱいいたのだろうということを改めて知ったいい機会。
アダルトチルドレンとしての母親との葛藤、不倫。こんなに赤裸々に自分を見せることができちゃうのかと、時々本を閉じたくなってしまった時も何度かあった。

 わたしは、自分の経験値だけでしか、人生や生き方をなぞれない。
あの素敵な家族写真を撮る人の辛いバックグランドをのぞき見してしまったようで、困惑してしまった。
写真も、本も全力投球、ありのままなんだよね、きっと。それが支持されるんだおもうけど。
苦しいけど、若いっていいなとも思う。彼女の写真が好きです。私はちょっと変わった彼女のファンだど、いつか一子さんがおばあさんになった時のことも知りたい。これはきっとかなわない。

 もう一冊は、平野紗季子さんの「生まれた時からアルデンテ」。

平成生まれのフードライター(フードエッセイスト?肩書がわからないけど)の、食いしん坊のコラム&エッセイ。この世代は、アルデンテも生ハムも生まれた時には日常の食べ物だったわけで。
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面白かったのは、グルメ(美食家)でもなく、いわゆる食通というのでもなく、まったくにおいて「彼女の口」を通過した食べ物を、彼女の感じ方の切り口で、それは豊かに表現していること。

 その切り口が、とっても斬新で、まさに新しいモノの見方で、たぶんこういう平成っ子は、「食」のジャンルだけじゃなくて、いろいろなところにいるのだろう。
彼女の育った「平成の豊かさ」は、ちっとも悪くなく、それがごく普通で、嫌味もない。
 着眼点も素晴らしくて、オブラードのこと、アイスの棒、スーパーマーケットの陳列など、観察力、洞察力にも舌を巻くのでした。

 いつもなら手に取らない若い人の二冊。
久しぶりに、どっぷり読み込んで楽しい読書タイムでした。

 県立図書館は、購入予算がない新刊書がなかったのか、近隣市町村の協力貸出(図書館枠を超えて所蔵のある図書館から取り寄せて貸し出してくれるシステム)までして貸してくれました。
 図書館アプリ、使い方はこちら「図書館日和
ぜひ、あなたのスマホにも!どうぞ。フリー(無料アプリ)ですよん。







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by yukkescrap | 2016-05-25 05:54 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

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