2016年 05月 30日
大人の林間学校 新緑の五月の森
森の緑が濃くなったから、少しばかりの月明りじゃ、鍵穴が見えないの。
森の様子が見えなくて、朝が明けるのが待ち遠しい。
4時には目が覚めて、パジャマのままで森へ。
肌で、五感で感じる5月の森ほどいいものはありません。イングリッシュ・ブルーベルが可愛い花をつけています。
新緑がまさしく目にいたいほど鮮やかで、野鳥は営巣に忙しいのか、求婚か、素晴らしい名調子でさえずっているの。
じっと森の声や空気に感性を研ぎ澄まして楽しみました。
やまぼうしには、真っ白な花が満開。
このブログの右カラムにあるプロフィールのアイコンが真っ赤なやまぼうしの実。
このコントラストが美しい樹木なのね。
白樺には、たわわに実がついて、細い枝は折れそうなほどにたれている。
どれを見ても美しいね。
昨年、ポール・スミザーさんの店で買ったイングリッシュ・ブルーベル。
ロンドンには有名なこの花の群生地があるけど、八ヶ岳も気候が似ているらしくよく育つそうで、昨年の秋に50個を植え付け、可愛い花が咲いたの。
ところがね、一夜明けたら、こんなことに。
増えすぎた鹿が麓まで降りてきているとは聞いたけど、腐葉土でふかふかの花壇に踏み入れて、アナベルの花芽も食べちゃって、根まで抜いてしまってます。
ブルーベルも全部食べられて、球根がぬかれた状態。
しばし呆然でしたけどね、レイチェル・カーソンのセンスオブワンダーを思い出して、クールダウン。
自然との共生は、こういうこともあるからね。
今の季節の森の花々。
近所をお散歩していたらこんな張り紙。
里山の風景は、すっかり田植えがすんだ田んぼ。アルプスの北岳を望む。
ポール・スミザーは、八ヶ岳在住の英国人の園芸家。
有名なガーデナーはいっぱいいるけど、土地の生態系や、森の営みを大事にして、栽培種の草木よりもその地にもともとあった植物を背景に庭作りをしている人。ちょっとビオトープみたいで、こういうの好きだな思って昨年から片っ端から読んで研究してたの。
作り込まれた観光の庭や、花畑、寄せ植えなどにすっかり気持ちが乗らなくなっていたので、本来の森の姿や、草木の姿にひかれます。
カラマツを20本も切ったので、森の再生も大事と思っています。
昨年は自分の好きなシンボルツリーを中心に植栽したけど、今年は、従来、この近所の森の生態系にあった木を選んでみました。
カツラ、ナナカマド、エゴノキ、クヌギ、コナラなどね。樹木についていた育て方のラベルに「エコ・ツリー 温暖化防止 チーム6%」の表示におもわず苦笑い。
30年後、私はもうこの世にはいないかもしれないけど、次世代が、このクヌギやコナラにやってくる昆虫(カブトムシやクワガタ虫)を楽しみにしてくれたらいいな。
木の葉をすり抜けた風は、もちろん存分に冷されているに違いありませんしね。
それでも、まだまだ木を植えるのは追いつきませんが。
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鹿は美食家ですからね。
美しいものほど食べていきます。
おぉ、きっとそちらはもっと共生してますよね。
大自然で暮らすとびっくりすることがあるのね。
そちらは毎日、きっといろいろな驚きがあるんでしょうね。
美食家なんですか、鹿!
悪食のクジャクもこまるけど、どうしたもんじゃろなって思っています。
山小屋から帰るときに、ゆうゆうと道路をわたる鹿に遭遇でこれまた面喰いました。