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Garden Diaryと山小屋日記 ~カレル・チャペックの園芸家の一年~

 山の家の植栽を忘れないようにとGarden Diaryをつけることにしました。
去年の秋からはじめたのだけど、やっぱりこの春に芽吹かなかった宿根草もあってね。
へたくそな絵だけど、忘備録。
子どもたちが、昔使っていたスケッチブックと水彩の色鉛筆があったよ。
ずいぶんと、物持ちがいいなぁと自分でも笑える。
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 すっかり忘れていたけど、去年ご近所さんが分けてくださったオダマキと、シュウメイギクは溶けちゃったみたい。
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この山小屋ができて今年で22年目。

 山小屋に滞在した日は、大学ノートに山小屋日記を書いている。
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武田百合子さんの富士日記のつもりで。

そうしたら、高山なおみさんも山小屋の暮らしを日記にして「今日もいち日、ぶじ日記 (新潮文庫)」なんていう本を出されていた。
 なぜだかわからないけど、みんなきっと山でどんなことをして、何を食べたかを記録しておきたくなるのね、きっと。

 連絡帳のような縦罫の大学ノートにつづるときは、娘が小学生の時に愛用していた筆箱からHBの鉛筆を取り出して。丈夫な筆箱はまだ健在。
おばあちゃんが買ってくれたランドセルと同じコードバンの上等な皮の筆箱だったからね。

 我が家の山小屋日記は、この22年間で、ノートが5冊になりました。最後のページにきたから次は6冊目。
去年、息子がこの日記の存在に気がついて、山小屋に来た時に全部を読んでみたたらしい。
彼が5歳のころからだから、本人はすっかり忘れていたこともあったらしく、とっても懐かしい出来事がいっぱいで楽しかったらしい。
 彼がお嫁さんと一緒に初めて来た時に、滞在した様子を日記を書き足してあってびっくりしたのよ。

 日記には、感想などの内容なんてほとんどなくて、本当に過ごした物事だけで、何時に到着、天気の様子、森の様子、どの温泉に行ったか(周辺には公共の温泉がいっぱいある)、晩ご飯や朝ごはんの献立くらいなんだけど、その献立にも当時の我が家の懐かしいメニューだったりするのが面白かったらしい。
朝ごはんのパンケーキには必ずツナサラダとか、スキーに行くときの保温調理なべのおでんとか、早朝のバートウォチングに行った日の朝ごはんとか。

 今回も日記を書き終えたら、野鳥観察のために餌代をこしらえようと、設計図。
製作は夫に任せるから私は塗装の係ね。

 新幹線の移動の中で読んだ本は、プラハのジャーナリスト、カレル・チャペックの園芸家の一年 (平凡社ライブラリー)という本。

 わたしと同じような素人園芸者にとっては、思わずクスっとなる面白いエッセイ。
凍結した冬の庭の天地替えして、凍って固くなった冬の庭を耕し腐葉土などをすき込んで春の準備をする描写には、春が待てないうずうずする様子、「その気持ちすごくわかるわ」っていう感じに描かれているので園芸好きが読めばクスッと笑える。

 春の庭では、細心の注意を払って芽吹きの茂みに入るも、思わず踏みつぶしてしまう春の新芽の話。

ダメな園芸家は、バラの花の香をめでるが、本気の園芸家は茂みに入っては、おしりを高く上げて、ついつい花の香よりもアブラムシを摘まんだり、助長した枝をワイヤーで止めたりするという話。

 そうだよね。
本当に庭いじりが好きな人は、優雅に椅子に座って、花の姿をめでたり、香りをたのしんだり、庭を眺めたりはしないんだ。
 誰かに自慢の庭を案内しながらも、つい庭仕事の手が止まらない・・・。そういう人いるでしょ?
これはガーデニングを楽しむ人が、その育てるということに中毒のようになって、仕事に終わりがない様子を上手く描いていて、うん、うんとうなずきながら読んだわ。

 大好きな森や庭仕事から遠のいて、しばらく今月はまた東京暮らし。
東京の仕事をちゃんと終えたら、また山へ行こう。

 鉛筆で走り書きする山小屋日記は、ほとんど読み返したりはしないのだけど、もう途中ではやめられないのだ。








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Commented by pomelo at 2016-06-02 08:52 x
いつも楽しく拝見しています。
お嬢さま(遅ればせながら、ご結婚おめでとうございます!)の筆箱…画像を見て、なんて味のある素敵な品なんだろうと見入ったところで、コードバン…のコメントがあり、おお~と唸ってしまいました。
小学生の頃からこんな上等な筆箱…そして今も現役。いいものを長く使う、というのはよく語られてはいますが、YUKKEさんの暮らしには本当にそういったものがさり気なくあって、素晴らしいですね!
これからも更新、楽しみにしています^^
Commented by yukkescrap at 2016-06-02 19:41
pomeloさん

 いつもご訪問ありがとうございます。
コードバンの筆箱は、私の亡き母の好みだったようで、孫に買ってやりたいもののひとつでした。
小学校に入ったらコードバンの筆箱!って。

子どもたちは流行のキャラクターものの方がきっとずっとほしかったと思うんですよ。息子の黒い筆箱は悲惨な使われ方でしたからね。

でも本物を大事に長くと使うっていう事を、母なりに教えたかったことなのかもしれません。
先日トトねえちゃんのおばあさまが可愛くアレンジした筆箱見てて思いました。

自分では、もっぱらごく親しいかたの入学祝に何度か贈ったことがあります。今も新入学の時期にデパートには必ず出回っているみたいですよ。
お気に召していただけて、きっと母も喜ぶわ!
by yukkescrap | 2016-06-01 05:29 | 好きな本スクラップ | Comments(2)

小さな暮らしのスクラップブック


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