2016年 07月 10日
小さな旅 ~ターシャの庭 in 岐阜県可児市 ~
ターシャ・テューダーの庭を再現したガーデンがあるよと聞いて雲の多そうな梅雨の曇りの日に、ひとりで小さな旅です。

岐阜県可児市(かにし)は、愛知県に隣接する名古屋のベッドタウン。連日最高気温の更新を続ける多治見市のお隣です。
ターシャの庭は、平成7年に開催された「花フェスタ95岐阜」の会場を再整備した「花フェスタ記念公園」にあります。とにかく広いの。この写真の8倍以上はあるよ。

ナゴヤドーム17個分の広大な公園のメインは7000種のバラ。
でもね、あまり私はバラに関心がないの。
Green Thumbを持った亡き父が、あまりにバラを育てるのが上手で、これをみて育ったからだと思うけどね、バラは、お腹がいっぱいな感じ。
でも写真のお稽古にとちょっとだけ撮ってみた。(バラは写真家の大事な被写体だものね)

ちょうど春咲きのバラが終わったばかり、炎天下ということもあって、超大きな公園に人影はまったくございませんでしたよ。貸し切り。すれ違うお客さんは、たったの3人だったけどね。温室はカラーリーフのトロピカルガーデンができてました。

さて、敷地のずーーーと奥の方にあるターシャの庭。ターシャが大好きという人が、構想して11年かけて再現したそうです。生前のターシャにも会いに行き日本での庭の再現を請い、何度もバーモンドにも行って観て、すごいなぁ、この情熱。以下のスナップは、ターシャの庭から。







今年初めて紫陽花を撮りました。



北海道の緯度と同じで、夏は短く、雪も降る気候バーモンド州。
夏は40度を超える猛暑になって蒸し暑く、冬はマイナス10度以下に凍結する可児市。
それだけでも同じ植物を違った環境で育てることが難しそうです。
今日は、ベルガモットとガウラ(白蝶草)が満開。素晴らしくいい香り、紅茶のアールグレイの香りね。


庭の雰囲気は好き嫌いもあるでしょうけど、ほかの敷地が、気合たっぷりの見事なバラの百花繚乱だったから、なぜかホットする気がしました。
ナチュラルだけど、決して自然にほったらかしにしているわけじゃないのが、よくわかる。花数は決して多くはないけど、それも当たり前ね。宿根草ほど手をやくものはないしね。

この庭を造ったガーデナーさんが、「ターシャも言ってるけど、庭が草むしりに始まって、草むしりに終わるの。これにつきるわ。それも間違えないように抜かなくちゃいけないので、ガーデンオーナーにしかできないのよね。」としみじみと話していたのがとても印象的でした。
バラは、いいから(笑)、また違う季節にターシャの庭に行きたいな。

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リーダーのかたが亡くなりました。
令和2年11月8日が最後です。
第一印象のごちゃごちゃした庭?というのは通いつめるうちにとんでもない誤解だったと気がつきます。
こんな絵本のような素晴らしい自然に近い庭が狭い敷地に本当に愛らしく心を込めて作られています。
どうか花フェスタ記念公園の皆様、この庭の今後をよろしくお願い致します。
古い記事にご丁寧なご連絡ありがとうございます。
たいそうびっくりいたしました。
リーダーという方は、この日私にターシャの庭のお話をしてくださった女性なのでしょうか?
私は、ただの見学者で、花フェスのものではありませんが、
主、亡きあとも、米国の本物のターシャの庭が、存続するのと同じように、守ってくださると良いですね。
リーダーさんはまだお若い方とお見受けしましたが、美しい庭をありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。