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もどかしさが残るガーデン 映画フラワーショウ

 朝一番の映画館。
観に来る人は、女性ばっかりかと思ったら、なんと半分が男性で、びっくりでした。映画「フラワーショウ」。
東京の公開は2日だったので、待ちくたびれた2週間。期待ムンムンで観てきました。
もどかしさが残るガーデン 映画フラワーショウ_d0348118_1559468.png


 そしてね、ガーデニング・ファンとしては、もっと違うところが観たかったのよの内容で、まぁ、テーマが、商業ビジネス化しすぎている昨今のガーデニングショウに新しい風を吹かせた若い女性ということと、パートナーの植物学者との恋、アフリカの砂漠を緑化するという環境問題も絡ませていたから、
苗の生育とか、土のこととか、アイルランドの緑とか、選ぶ植物とか、そういう知りたいことはさっくりとしか、なめられていなくて、とってももどかしさが残りました。

 枯れそうだったのは、どの草なの?
 巨木のサンザシの移植の問題って?
 石積み技術とアイルランドの伝統的な方法とか。
 乾燥地と、日陰と日向とか。

そういうところが知りたいなぁと。
これだったら、いっそドキュメンタリー映画にしてくれたらよかったのになぁ・・・。

 何事もショウビジネスには、こういうことがあるのね的な展開になっていて、消化不良です。
がっくり…。
大好きなポール・スミザーさんのNHKプロフェッショナル仕事の流儀の方がずっと面白かったのでした。

 映画の前には、愛知県の日本人ガーデンデザイナーで、チェルシーフラワーショウ受賞者のトークイベントもあったけど、これも何が言いたいのか、よくわからないものだった。(←わたしだけ?)
だって、ガーデニングビジネスでエントリーする人が、相反するこの映画のテーマについて語るってこと自体変だもの。

 映画を観ていて感じたのは、庭に対する感性ってもしかしたら、誰もが子どもの時に感じたことに、大きく影響されるんじゃないかなと思ったの。センスオブワンダーね。
 美しい花を庭に集めるのも楽しいけど、私は自分が里山に育っていたこともあって「庭」の原風景はこれなのよだね。喘息のための転地療法で引っ越したのが田んぼと雑木林の里山。
 私の根っこは、ここかと、そういうことを再発見させてくれた映画でした。 


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by yukkescrap | 2016-07-17 00:40 | シネマスクラップ | Comments(0)

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