2016年 07月 17日
もどかしさが残るガーデン 映画フラワーショウ
観に来る人は、女性ばっかりかと思ったら、なんと半分が男性で、びっくりでした。映画「フラワーショウ」。
東京の公開は2日だったので、待ちくたびれた2週間。期待ムンムンで観てきました。
そしてね、ガーデニング・ファンとしては、もっと違うところが観たかったのよの内容で、まぁ、テーマが、商業ビジネス化しすぎている昨今のガーデニングショウに新しい風を吹かせた若い女性ということと、パートナーの植物学者との恋、アフリカの砂漠を緑化するという環境問題も絡ませていたから、
苗の生育とか、土のこととか、アイルランドの緑とか、選ぶ植物とか、そういう知りたいことはさっくりとしか、なめられていなくて、とってももどかしさが残りました。
枯れそうだったのは、どの草なの?
巨木のサンザシの移植の問題って?
石積み技術とアイルランドの伝統的な方法とか。
乾燥地と、日陰と日向とか。
そういうところが知りたいなぁと。
これだったら、いっそドキュメンタリー映画にしてくれたらよかったのになぁ・・・。
何事もショウビジネスには、こういうことがあるのね的な展開になっていて、消化不良です。
がっくり…。
大好きなポール・スミザーさんのNHKプロフェッショナル仕事の流儀の方がずっと面白かったのでした。
映画の前には、愛知県の日本人ガーデンデザイナーで、チェルシーフラワーショウ受賞者のトークイベントもあったけど、これも何が言いたいのか、よくわからないものだった。(←わたしだけ?)
映画を観ていて感じたのは、庭に対する感性ってもしかしたら、誰もが子どもの時に感じたことに、大きく影響されるんじゃないかなと思ったの。センスオブワンダーね。
美しい花を庭に集めるのも楽しいけど、私は自分が里山に育っていたこともあって「庭」の原風景はこれなのよだね。喘息のための転地療法で引っ越したのが田んぼと雑木林の里山。
私の根っこは、ここかと、そういうことを再発見させてくれた映画でした。
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