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石内都展 「Frida is」 銀座資生堂ギャラリーへ

 東京出張のついでに、メキシコ駐在中の友人たちと再会し、ランチの後、一緒にフリーダ・カーロの遺品を撮影した石内都さんの写真展へ。
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 メキシコ駐在が決まった時に、最初にメキシコ予習で読んだのが、フリーダ・カーロ―痛みこそ、わが真実 (「知の再発見」双書)というドラマチックな生涯を送ったメキシコ女流画家フリーダ・カーロの自伝だった。
 メキシコへ赴く飛行機の機内でも、数冊のフリーダの本を携えて、ページを繰りながらメキシコへの想いを馳せていた。

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メキシコに暮らした間、なんどもコヨアカンの彼女の生家に赴き、メキシコのお札、500ペソの絵柄にもなったメキシコの国民的な女流画家。その波乱に満ちた数奇な運命と作品を観ては、大きく心を揺さぶられ。
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 最初のメキシコの第一印象が、「フリーダの世界」で、駐在中も、自伝の映画や、伝記、作品集などを調べたり、読んだりしたのでした。
 日本の有名写真家・石内都さんが、生誕100年目に封印されていた遺品を、彼女の遺言によって開かれ、ようやく公開となった遺品を撮影しているときに、私も同じくメキシコに暮らしていたわけだ。
現地で行われた生誕100周年の遺品展などにも足を運んでいたけど、モノの見方は、写真家というフィルターを通すとこうも崇高になるものなのだなと改めて感慨深いのでした。
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 銀座資生堂ギャラリーには、写真の作品もさることながら、ギャラリーの素晴らしさ、そして展覧会にくる人のファッショナブルな装いや、雰囲気にも、アートな感じが漂うのは、きっとここにも彼女の魂があるような気がしてならない。

 小児まひの後遺症で苦しんだ様子は、いくつもの遺品の改良された靴に表現されていて、
そんな苦悩を彼女なりの美意識で覆い、顎を上げて前を向く様子に想いを馳せる。

 青は、フリーダの生家の色。あの青い家のブルーなのだが、もっと深いブルーだったのになぁとギャラリーの壁の色を観ながら、ちょっと残念でもある。
 ブーゲンビリアのメキシカンピンクも、あの青い色もコヨアカンのあの街のものなのだろう。

 一気に懐かしいメキシコにタイムスリップ。また大きく心揺さぶられてしまったよ。







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by yukkescrap | 2016-07-20 00:16 | 大好きスクラップ | Comments(0)

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