アウトドア・ライフの愉しみは、みんなで「囲む火」だろう。
焚き火、BBQ、薪ストーブなど、緑の中で火を囲むのは、なんとも言えない愉しみのひとつ。
デッキの増築にあたって、昔の石炉は潰し、基礎工事で出てきた八ヶ岳の噴火で飛び散った石を石炉のために取り置いてあった。
なんとか私でも抱えられる石は、一輪車に乗せて花壇の周りに使ったものの、石炉のための石があまりにも大きくて、これは重機に頼まないと動かないよと助言を受ける。
砂利を運んでくれた園芸店に問い合わせたら「石炉ね、ぐるりと囲めば良いんでしょう?造園じゃないからデザインはそこにある石で現場優先で良いなら。お安いご用だ、半日もあればすぐできるよ。」と、ユンボを積んで駆けつけてくれた。
朝8時、ユンボで、あっという間に石を一箇所に集め、穴を掘り、到底私が考えつかない石の組み方。
大きな石を立ててぐるりと置いてくれたのです。
いやぁ〜、自分で漠然と考えていたのは、“花壇程度に並べるぐるり”とだったので、こんなに本格的に積んでもらえて大感動。
こどもの時から、大工さんや左官屋さん、ペンキ屋さんや畳屋さん、植木屋さんなど、地下足袋男の仕事ぶりを見るには大好きでいつも惚れ惚れする。
ワイヤーのかけぐあい、ユンボの操縦、石の向きや、動かすときの重心の支点を知り尽くす仕事ぶりに、かぶりつきで見ながら、すっかり大興奮してしまったよ。
穴は、深めにしたけどね、燃えかすたまると地面が上がるから。石炉の底に、降りられても上がるのが、しんどいな。一箇所、ステップの石を入れておくか?
おぉ、ラッキーだね、平石が出てきちゃったよ。椅子石の前に置いてみるかい?
…なんて、あれこれ、おじさん、気が利きすぎちゃってすごいの。11時にはあっという間に仕事を終えてしまいました。
懸案の山小屋の庭のレイアウトは概ねこれで完了。
水場までの飛び石の埋め込みと石炉の周りの砂利ひきは、夫の夏休みの宿題で残しておこう。
昨日の檜扇に枕詞の“ぬばたま”の黒アゲハ蝶がやってくる。
あとは雨が石を洗ってくれるように、夕立を待ってます。おぉ遠くで雷が鳴り始めました。
ワイルドな石炉つくりと、山の生活には、今回こんな本を参考にしました。
山で暮らす愉しみと基本の技術 大内正伸 農文協

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