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小川糸さんの「ツバキ文具店」と「これだけで、幸せ」

 この夏は、たっぷりの本読みを楽しんでいますが、次々読了してしまって、感想を書とめてScrapする間もない。

本読みの忘備録を兼ねて、ここに。
県立図書館と、市立図書館から同時に予約本が落ちて手元に。小川糸さんの人気の小説、ツバキ文具店と、
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 小川糸さん。最近、大好きな作家さん。好きな作家に出会うと作品を連作で読んでしまう。
小説の中の暮らしの描写に、いつも丁寧に、質素だけど上等な暮らし。
そんな作家の感性がいっぱい出てきて、作中の草花、食べ物、テキスタイル、住まい、暮らしの道具の描写などは、私が好きなもの。こだわりたい事がいっぱい登場する。
 前回読んだ「りぼん」のオカメインコの話では、野鳥の鳴き比べの話が出てきたりして、そんな風流な様子をうなりながら読んだ。

 今回は、舞台は北鎌倉。
代書屋という変わった仕事を古い家で営む主人公。書道や、文房具、直筆の手紙、便せんやレターセットへのこだわり、季節の移ろい、旨いもの。加えて、懐かしのガラスペンなんて登場していたし。どれもが私の琴線に触れるものばかりで、いい本に出合ったあなあとページを惜しみながら読了した。

 どんな作家なんだろう。きっと暮らしには「ピン」と背筋が一本通った人なんだろうと思ったら、やはりそんなライフスタイルが注目を浴びていたらしく、小川糸さんご自身の暮らしのモノへのこだわりや感性がよくわかるのが、エッセイ「これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条」でした。

 ミニマムに暮らすことが、もてはやされる現代だけど、大事なのは、いいもの選びの感性が育っているかどうかだと思う。
きっとここに行きつくまでには、たくさんの消費と失敗、経験があったと思うの。最初から物選びの目が育たないだろうし、美しいものや、身の回りに置きたいものへのこだわりは、一朝一夕には育まれないだろうからね。
 育った環境も影響があるかな?
いいものに囲まれていても、気がつかないこともあるし、自分にはないものを欲しくもなるでしょうからね。
でもこのエッセイ、作家さんご自身の書き下ろしじゃなくて聞き語りを編集者さんがまとめたそうで、なんだか不思議だけど、小川糸さんのポリシーはそこに。

 この小説は、「書」のテーマもあって、直筆の手紙が本の中に登場。その文字が実にいい感じ。
ものすごく、うますぎる文字ではなく、そこそこの美しさという塩梅も心憎い。
久々に、いい本に出合って、ありがとうと言いたくなる一冊でした。




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by yukkescrap | 2016-08-26 00:23 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

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