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ニューヨークが違ってみえたのは「ヒップな生活革命」

 観光で行ったニューヨークと、そこに暮らす娘を訪ねたニューヨークがあまりにも違ってみえた違和感。
最近のアメリカの何かが違ってきているという感覚は、観光と滞在の違いと思っていたのだけど、この本を読んで、「そうなのか!」とまさに膝を打つ感じでした。

息子のお嫁さん一家が昔暮らしたというオレゴン州ポートランドの大きなサクランボをいただいてから、ポートランドのことも気になっていたら、ナチュラル系(と言っていいのか?)の雑誌kinfolkが、ポートランドのインディーな雑誌と知って、すごく興味が深まって、なんだか違ってきたアメリカを意識していました。(Kinfolkとポートランドのことは、こちらを→★

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 仕事で「ライフスタイルの提案」をしている関係、「食」、「ファッション」、「住まい」、「消費生活」の調査書や生活科学の本を資料としてよく読みますが、今回は、全然違うところからたどり着いた一冊でした。

 筆者は、ニューヨークに暮らしながら、ルポライターをしている佐久間裕美子さん(ほぼ日手帳の「ニューヨークの、ジャムと朝食」という対談に登場しています)。

 ニューヨークに暮らす娘と婿から送られてきた結婚式の招待状のドレスコードにあった「ヒップスター」。
それはいったい何なのだろうと、我が家のファッション大好き男子たちは、大いに首をひねって、面白がっていたのでした。
 ヒップスターは、アメリカの価値感、ライフスタイルのサードウェーブと言われているそうですが、
お金さえだせば、誰でもが手に入れられるものよりも、自分がより繋がりを感じるもの、例えば地域コミュニティーの誰かが作ったものや、地元生産品、自分により近い生活者の商品に、自分なりの価値観を見出して、自分で使ったり、世界で一つしかないものを作る事を楽しんだりしようという暮らし方。主に食からスタートしたようですが、こうした価値観の転換が、ファッション、クラフト、アート、音楽と暮らしを彩る生活のソフトに及んでいます。

 日本人にとっては、地産地消とか、地元志向とか、手作りへの価値観を感じて暮らすことは当たり前のようになっているけど、ナイキも、コンバースも、アップルさえもが、アメリカで生産されなくなっているとあれば、ブルックリンやポートランドに暮らす環境問題にも意識の高い「ものづくり」に価値を置く人たちのムーブメントになるのもわかる気がします。
 マンハッタンには、美味しいものがなかなか見つからず、ちょっと食べるカフェのケーキもコーヒーもひどいものだったのに、ブルックリンあたりのインディーなカフェでは、気の利いたスイーツや美味しいコーヒーも飲めるようになって。それも大手のチェーン店でなくて、地元の店もたくさんできてきて。不味くて高い食事がマンハッタンの食事と思っていたのがだいぶ違ってきた気がします。

 飛び火して、北カリフォルニアのリベラルな街や、アメリカ南部にもどんどん広がっているそうで…。
なんでもアメリカで流行ればという日本だけど、そんなことは、ずっと前から日本にはあるよねと思うの。
でもその発信方法やムーブメントの仕掛けは、大いに参考にしてもいいのじゃないかと、興味半分に面白がって、あと半分は、ビジネス脳をフル回転させて(この本の後半は、そういうビジネス分析にも及ぶ)楽しく読了。

 図書館で借りた本けど、娘に本を送ってやろうかと思ったら、すでにkindle版もありますね。
実に面白かったアメリカ生活文化論。図書館では302(3問文化事情)の棚にあります。






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by yukkescrap | 2016-09-21 09:04 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

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