恵比寿の東京都写真美術館で連作公演中の地球交響曲第8番、第5番、第6番を連日通い詰めていました。
龍村仁監督のこの作品を最初に観たのは、もう20年位前。家族で星野道夫の追悼作品になった第3番を近くの公会堂で観て、家族で大きな感動をして以来、ずっと続きが出るたびに、会場をさがして観てきました。
画像は公式HPから
3人の登場人物を中心に、地球の、宇宙の声を聴くというこのシンフォニーは、登場人物のオムニバス形式のドキュメンタリー映画で、商業映画のような配給による上映ではなく、製作者の気持ちに共感した人々によって自主上映公開されるという独特の方法で鑑賞する映画です。
だから、昔の作品も、近所の大学の文化祭や、公会堂の催し、小さな体育館などで観てきました。
今回の第8番は、あらたに日本の復興と再生を願うような森の木の輪廻がテーマ。
気に宿る精霊の声に耳を傾け、人類の英知を重ね、「能面」「バイオリン」「海をつくる森」を3人の登場人物を追いながら。今回も美しい地球、人類の営み、その辛さや回復の力に心揺さぶられて涙が止まりませんでした。
見逃していた、第6番は、インドの友人と。
この回は、宇宙の音がテーマで、「すべての存在は響きあっている」
インド人のシタール奏者ラヴィ・シャンカール、アメリカ人のピアニストケリー・ヨスト、鯨の音楽を研究する海洋学者のロジャー・ペインが出演者。
ここでも大いに涙が出て止まらない、しばらく立ち上がれないような作品。
第5番は、「すべての存在は時空を超えて繋がっている」がテーマ。
前半の総集編のような、過去の作品の登場人物も続々と登場する作品で、一気にこの地球交響曲の世界へ引き込まれました。美しい芭蕉布、佐藤初女さんなど大好きなものや人もいっぱい。
毎回この映画を観るたびに、自分がすごくちっぽけな存在であるけれど、宇宙の一部であり、
長い長いこの時間と今を生きる自分との対比について考え、まさに命の洗濯をして、また少し賢くなった気がします。
会場には、毎回、監督ご自身もいらしていて、素朴なお人柄で舞台挨拶をされていて、遠くからお姿を拝見できて嬉しかったです。続編が愉しみでなりません。
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