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鍋帽子つくりで想うこと ~保温調理~

 端布や裁縫材料の始末のために小物作り。
ちいさな布をはぎ合わせたりしながら…。
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 圧力鍋も保温調理なべ(シャトルシェフ)も持っています。だから、エコだと知ってはいたけど、鍋帽子までは使ったことがなくて。

仕事仲間の優子さんは、「繰り回し料理」の先生をしていて、彼女が時短料理で上手に使っている鍋帽子を、端布と手芸材料の始末が目的で、私も作ってみましたよ。

鍋帽子の調理法というのは、鋳物の鍋などで数分煮込んだ調理を、この座布団にのせて、帽子を被せて保温。
おおよそ3時間くらいまで、70ー80度の保温料理が可能というもので、沸騰させて、長く煮込んだものよりも、じっくり美味しく煮えるので、肉や野菜の旨みをぎゅっと濃縮したような優しい味に仕上がる調理法です。エコだしね。

 わたしは、琺瑯の鋳物鍋(ルクルーゼ、シャルール、ストーブ、バーミキュラなど)が流行るもっと前、鋳物の鉄鍋を買いました。
うーん、もう30年以上使っています。琺瑯でコーティングされていないのは、鉄瓶と同じく、料理から鉄分も取り込めるかなと。
貧血が気になる時に買った気がします。

 鋳物の鍋は重たくて、なかなか登場しない私のキッチンですけどね。鉄鍋なんで、黒豆はすごくきれいに煮えます。
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作り方。4枚をはいで、綿を入れます。
残った材料、ポリエステル綿でと思って足りない分を買い足そうとしたら、手芸店の店員さんが、「鍋帽子ってすごっく熱くなるでしょ。これは溶けるかも…。」と言って、やっぱり純綿コットンに。手芸店では取り扱いなくて、布団屋さんでインド綿を買いました。
ポリエステル綿を使い切るという目論見は外れちゃった。
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 層になった木綿を、薄くはいで、境目を交わるように猫の手でこんな風になぞって…。
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 「あっ!」と思ったのは、祖母がこうして布団の打ち直しをしていた光景が、まざまざと脳裏によみがえったから。
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手ぬぐいのあねさんかぶりに、真っ白な割烹着。裸足になって。
綿を継ぐときは猫の手でねという声も。
周りで騒ぐと叱られる布団の打ち直しの日。
「目がいいね、おりこうさんだね」とおだてられ、針山に5本刺さった長い布団針に、糸を通すのが私の役目。
「針は、5本だよ。指の数と同じだよ。ちゃんと数えてなくさないで。」
 そういわれて、綿の間に針を潜らせてしまわないかとドキドキしていたのは、たぶん5歳の頃だったと思う。
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 四方を縫った布団の皮に、ふんわりと乗せた綿を端から巻いて、あっ!と思ったら大どんでん返しで裏返って表が出て。
子ども心に、まるでこれは手品のようで、何度見ても目を丸くしたのでした。
角を四角くしたてて、真ん中を縫い、あちこちを糸で止めていく。
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 いつか大人になったら、私も、こんな風に「大どんでん返し」ができるのかなと思っていたけど、そんな時代じゃなくなっていたわ。

 それでも、鍋帽子に綿を入れるとき、見覚えた綿の扱いが、あっという間によみがえってきてね。
猫の手、猫の手と言いながら。針山の針には先に糸を通して、針の数を確認しておいてからね。
これは、綿に針がもぐって事故にならないようにの戒めなんだと思うわ。

 なんとも懐かしく胸いっぱいに、あったかい鍋帽子を抱きながらまつり縫いをして、あちこちを綿が動かないように留め縫って仕上げたのでした。
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参考にしたのは、この婦人之友社の「魔法の鍋帽子」です。
型紙どおりでは、あまりに大きすぎて、24-26センチ用のお鍋用に小さくサイズダウンしてつくりました。

鍋帽子製作は、明日へも続く。

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Commented by vbjaroma at 2017-03-17 07:56
可愛いーーーーー!!我が家にも端切れ布がたくさんあります。作ってみたくなりました。布合わせも素敵です^^kiko
Commented by yukkescrap at 2017-03-17 08:40
> vbjaromaさん

暖かくなってきましたけどね〜、
このふっくら感が、ツボで作りすぎちゃったの。

パンパンにふっくらが良いみたいですよぉ〜、綿いっぱい詰めてね!
Commented by ivory72 at 2017-03-17 22:02
こんばんは。。はじめまして(*´˘`*)
素敵なものですねぇ♡ わたしも使ってみたくなりました。
とっても可愛くて…それにエコ いつか真似させてもらって作ってみたいです♪
Commented by yukkescrap at 2017-03-18 07:31
> ivory72さん

コメントありがとうございます。
収納に困るのが玉に瑕。(笑)

スローライフを楽しむには、とっても面白い工夫と思います。
Commented by june* at 2019-10-05 20:12 x
はじめまして。
3年前の記事にコメントをして良いものか迷いましたが、設問させてください。

鍋帽子を作ろうと思っているのですが、なるべく自然に還る素材を使って作りたいなと思い、ポリエステル綿でなく綿100%の布団綿を使おうかと思っていました。が、昔子供にトッポンチーノを作った時にすぐにぺっちゃんこになってしまった事を思い出して、熱いお鍋を載せるなら鍋帽子の方がもっと早くダメになってしまうのでは…と疑問に思ったのです。汚れた時も綿100%だと洗濯できないのでは?とも思ったりしています。
実際に使われた感想、アドバイスなど頂けたら嬉しいです。
長々と失礼しました。
Commented by yukkescrap at 2019-10-06 07:15
> june*さん
昔の記憶を思い起こさせてくださってありがとうございます。
綿帽子便利よね。

保温効果は大差ない感じです。
後日ポリエステル綿で熱に強いものも見つけて随分たくさん縫ってお友だちにも差し上げました。

帽子の部分はふっくらしてますよ。
下に敷くのはせんべい布団になるけど、机やキッチンのシンク上で使うので、ここから熱が逃げないから大丈夫。せんべい布団の上には鍋底の汚れがつかないようにいつもふきんを一枚置いてからお鍋をのせているので汚れは気にならないです。

純綿なら、汚れたら布を外して打ち直しのつもりで作り直せば良いわね。
気がつかなかったけどね。
でも吹きこぼれるわけじゃないから、汚れが気になることはありません。
なんとなくおでんの匂いやプリンの匂いがする気はあるけどね。

綿帽子作り、楽しんでくださいね。あると便利よぉ〜。
Commented by june* at 2019-10-12 14:30 x
お返事ありがとうございます!!
色々リサーチしていると綿帽子の洗濯方法っていうものが出てきて、それを見ていると目立った汚れが無くても定期的に洗った方が良いのかなと思っていました。でも、おっしゃる通り吹きこぼれるわけではないし、タオルや布巾で包んで鍋帽子を被せると汚れる事もほとんどなさそうですし、洗濯の心配はあまりなさそうですね。
by yukkescrap | 2017-03-17 01:46 | 手仕事スクラップ | Comments(7)

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