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映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

映画を観終わってから、たくさん泣いてしまったので、しばらく席から立ち上がれず、ロビーの椅子に座って、紅茶を飲みながら、目の腫れがひくまで、じっとしていたけど、それでも映画のシーンが脳裏によみがえるたびに苦しいほどに涙があふれてしまいました。

 人は、時に自分の経験や人生と重ね合わせて映画を観たり、本を読んだり、絵を鑑賞したりすると思うけど、それが、自分の体験につながった時に、さらに感動や、共感を呼ぶでしょうね。
山田洋二監督が、この映画の監督ケン・ローチ監督を、たいそう褒めて映画を絶賛していたので、公開を待っていたんです。

 私は昨年、身内の人の障がい者年金の受給手続きを代行するという経験をしました。
とにかく煩雑で、難しい。
市役所の窓口では、係の人もわからないことが多くて、何度も、何度も年金事務所に問い合わせをしてくださって。

受給資格の手続きには専門家の代理人を立てる人もいるとか。(弱者のために働く代理人は、無償のはずはなく。)
人頼みにはできず、「素人では無理でしょうか?」と聞いたら、
窓口の人は、「相談にのりますよ、お手伝いしますから、頑張りましょう。」と、励まされ、約1年をかけ、長時間の窓口訪問は10回以上、市役所、関係機関の訪問を繰り返して書類を作成。申請手続きの書類はおよそ1センチほどありました。


 そんなこともあって、この映画を観た時に、その経験も重なったんでしょうね。
今も、思い出しながらこの記事を書きながら、こみ上げてくるものが多すぎて、苦しいほどです。

 市役所の窓口の係の人が、「誰が見ても障害が重くて 、たとえ寝たきりでも、受給のためには、たくさんの申請手続きが必要であきらめる人も多いですよ。よく頑張りましたね。」と最後に言われて、わたしの身内は良かったけど、できない人は、本当に困るだろうなと思ったの。
正直、何度目かの手続きでは、心が折れそうにもなって。

高齢社会を迎えて、今後、介護申請や、認定はどうなっていくんだろうと、本当につらく不安です。

 こうした手続きに必要な情報は、ネット検索ができる今だから、なんとかこぎつけましたが、サポートしてくれる組織も、ボランティアも日本は、まだまだです。有償の弁護士や、社会福祉士はいるけど、弱者は利用できませんからね。
成年後見も含めて、まだまだ成熟した社会とはいいがたい。

 イギリスの映画だったけど、弱者が切り捨てらないように、税金の使われ方もちゃんと見届けていかなくちゃと思いました。
名古屋会場はなかったけど、フードバンク的なチャリティーもあり、映画の収益の一部は福祉に使われることになっているそうです。

 誰にでも起こりうること。ちゃんと社会の制度を市民は厳しくみていかなくては。

 ちなみに、私が手続きをした多摩市役所の職員さんは、何度もの訪問にも、心底丁寧に対応くださいました。
でも、書類や、制度については、矛盾もいっぱい。
障がい者年金のための非課税申告は、市民税の申告が必要です。働けないのに。
でも、収入がない事を申告しなければなりません。マイナンバーカードによって、この非課税証明書発行のための市民税申告義務という、意味のない手続きは、なくなる方向にあるそうです。

幸福度51位の日本。日本の幸福度がアップしていくことを願った映画でした。





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Commented by ファイナ at 2017-04-09 23:37 x
ユッケさんは、恵まれた方なので、どうしてこの映画で泣かれたのだろうと、不思議に思い、ツイッターからブログに飛んできました。そうですか、障害年金ですか。私も叔父が障害年金受給者で、1級から2級にされたことで異議申立しています。 ユッケさんのブログ記事で、慰められ、励まされました。
Commented by yukkescrap at 2017-04-10 08:21
> ファイナさん

市井のまじめにコツコツ積み上げてきた幸せを、尊厳をもって守られたらと思った映画でした。
誰にでも起きうることですよね。

再申し立ての手続きは、きっと大変なんでしょうね。
でも、きっと通じると信念をもって励んでくださいね。応援しています。
コメントありがとう✌️
by yukkescrap | 2017-03-22 19:33 | シネマスクラップ | Comments(2)

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