春になると、ワクワクと各地で行われる窯元めぐりなどしてます。
昨年は、益子焼の濱田庄司に関する本をたくさん読んでいましたが、大好きな作家、原田マハさんが、バーナード・リーチについて書いた小説があって、図書館の予約を待ってようやく手にしました。
ピカソや、ルソーを主人公にした原田マハの小説は大好き。
キュレターだった原田目線の美術小説。今度は民藝の第一人者のリーチのこと、楽しく読みました。
柳宗理、白樺派や、高村光太郎とリーチの関係を、架空の助手の目を通して描かれていて、その仕立ても面白くてね。
読むほどに、器への思いも深まって、また食器棚をごそごそしてしまいましたよ。
わたしが結婚したころは、お客様用にと洋食器をデパートの頒布会で買い揃えたり、和食器もセットでというような時代。
一点、一点、器の組み合わせや、盛り付ける料理をイメージして器を増やすようになったのは、ちょっと教育費も減って、お台所事情に余裕がでてきたごく最近のこと。
いい器だなと手に取っても、さて何を盛るか?が明確じゃないと買えないのね。
普段使いの器にこそ、用の美。
美しいものが、日常に大事にあるのは、やっぱり豊かだなぁと思いながら、リーチ先生の時代に想いを馳せています。
こういうお話が朝の連ドラとかにになったら面白いのになあとも思ったりした一冊。
原田マハさんの「リーチ先生」刊行インタビュー記事は、
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