先日、ぬか床用の山椒の実を買い求めて、ひとりほくそ笑んでいましたけどね。
あちこちのブログやツイッターで、山椒の実の塩漬けとか醤油漬けとかを拝見して、俄然、わたしも挑戦しようと思いまして。
息子は、すっかりぬか床のお世話をお嫁ちゃんに任せているらしいのだけどね。お嫁ちゃんも、さっそく山椒入れてみますって。
超有名な英米児童文学の神宮輝夫さんの名訳に、いつも「驚き・桃ノ木・山椒の木」という驚いたときの表現訳があって、私はそのたびにロジャーの暮らすイギリスにも桃ノ木や山椒の木があるのかしらと気になって仕方ありませんでした。
ファンタジーの児童文学が好きじゃない子ども時代に、このリアリズム満点の本格的な児童文学に読みふけりました。
兄弟たちの休暇、ヨットとキャンプの冒険小説にすっかりはまり、父がお給料日に買って帰ってくる岩波文庫のこのシリーズ12巻を、毎月首を長くして待ち遠しくしていたのだ。
ただね、この訳が登場するたびに、なんだかねぇ…と。神宮輝夫さん、翻訳にも時代があるよねと思うのよ。
だから、山椒のことを思おうたびに私には、この「驚き・桃ノ木・山椒の木」というロジャーがつぶやくフレーズがよみがえる。
今の子は、そんな表現知らないよねと思ったら、NHKのにほんごであそぼでは、ちゃんと歌ってるじゃないの。
それも続きがあるのね。
♪ おどろき もものき さんしょのき
あたりき しゃりきよ くるまひき
♪ なにが なんきん とうなす かぼちゃ
おそれいりやの きしぼじん・・・・・。
地口っていうのね、韻を踏んでますね。
寅さんの口上にもこのフレーズが出てきますよね。
山椒の実は、よく洗ってから、塩水で茹でて、小枝を丁寧にのぞきます。こういう仕事嫌いじゃないのよ。
ピリッと辛い山椒の塩ゆでは、半分を冷凍、半分を醤油漬けにしました。
山椒のぴりり!とした刺激は、口の中でさわやかに弾けます。なんだかいい仕事したなぁとか自己満足の本日。
気になっていた締め切りの仕事も早々に片づけたから、しばらくまたのんびり。
嫌な宿題は、早めに済ますにかぎるね。