富士見高原のペンション村を中心に「富士見高原オープンガーデンの家」というのがあるそうです。
いくつかペンションのオープンガーデンも拝見しましたが、やっぱり個人のお宅の手入れには、及ばないのね。
ペンションのオーナーさんから、「分譲地の〇〇さんのお庭をぜひご覧になった方がいいですよ。」と推薦された個人宅の庭です。
GREEN WALKさんにも薦められ、事前の連絡もないのに、Uさんにご紹介をいただいて、急きょお邪魔することになりました。
すでに19年目の庭だそうです。標高1200メートルとは思えない日当たりの良い庭。
でもやっぱりイングリッシュ・ラベンダーとか、マイナス5度以下の耐寒性のないものは難しいのだそう。
この辺りは、冬場の気温はマイナス15度くらいまで下がり、土も凍結してしまうそうです。北海道の富良野のように、雪に覆われてしまえば、マイナス5度あたりで土は凍らないそうですが、雪は降らないけど、気温はぐっと下がるからね。
日本の栽培種の多くの耐寒性というのは、マイナス5度くらいなんだそうですよ。
そして、みんなさんが、声を揃えて絶賛するこちらのオーナーさんの奥さまは、小さな芽をみても、何色の花が咲くかわかるほどすごいグリーン・フィンガーの持ち主なんです。
これは、ワスレナグサよと…。
石の間のこの可愛い芽の双葉が、ワスレナグサと言われてもう、びっくりね。
盛夏と秋が一緒に来るような高原のことですからね。
切り戻した宿根草もすごく威勢がいい。切り戻し方に、微塵も迷いがない感じです。
フシグロセンノウが満開です。八ヶ岳の山にも咲き誇る山野草の一種。節が黒いのね。
ステップの隙間に伸びる芽も、雑草と花芽の違いがはっきりあるそうです。レンガの隙間のこれはもちろん花芽。
シンボルツリーの根元のクリスマスローズの茂み。和風の蹲もありました。
庭を案内して下さる間にも、ハサミで、咲き終えた花がらを摘み、雑草を抜き…。そのしぐさにも迷いがない。
すごく珍しいスモークツリー。
ピンクのスモークツリーは多いけど、アカシヤのようなきれいな黄緑の葉に黄色のスモーク。
この葉っぱをみて、ピンクと白の花の咲きわけがわかるというのもびっくり。
シュウメイギクは、白を多めに残したいのね。ピンクは間引いて増えすぎないようにと、花が上がる前に、もう色のボリュームの配分がわかるそう。すごいガーデナーは、こういう感性もお持ちなんですね。
やっぱりこちらの庭もメインはバラですね。6月下旬が一番きれいですけどね、秋咲きもいいわよねと。
ご案内して下さったUさんが、僕はね、この朝露が乗ったバラのつぼみがなんとも好きだなと。
バックヤード。バッグの中身はもみ殻を、ドラム缶で燻製した燻炭。
「土づくりは、冬の仕事なの。春には一斉に腐葉土を撒くのよ。」と。
腐葉土も、燻炭も自分の目に適うものを作り上げていらして。すごいなぁ…。土づくりしてこその庭ですものね。
ルバーブも盛大に。
ポタジェもおひとりでするのですか?と聞いたら、私は少しだけね。主人は別に畑を借りていますからと。
Uサン曰く、こちらのルバーブのジャムも最高に美味しいそうです。わかるわ。
フェンス沿いには、サクランボ、プラム、李、葡萄などの果樹もいっぱいありました。
はぁ~。
富士見高原のオープンガーデンのレベルは、もうすごすぎて!感動の嵐だったのでした。
富士見高原を抜けた、原村にもオープンガーデンがいっぱいあると聞く。私のオープンガーデンめぐりは、まだまだ続きそうです。
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