台風の通過をものともせず、勇敢な男たちとの林間学校は、「カラマツの伐採」ワークショップです。
裏の敷地には、樹齢60年ほどのカラマツが11本あります。
寿命が来て、そろそろ伐採の時期。
根が浅いカラマツは始末が悪くて森の嫌われ者でしたけど、ロシア産のカラマツの輸入が減って、国内のカラマツにスポットがあたってきたとか。
近隣の森のカラマツの伐採がどんどん進んでいます。
薄く切って互い違いに貼って合板にするには、暴れない材で有効な利用先が生まれたそうです。
とはいえ、伐採を頼めばそれなりの出費もあってね。
どうしたものか?と保留しそうになっていましたが、隣人のご縁から、「木こりさんがお友だちなんだよ。切るのが大好き。一緒に伐採楽しみませんか?」と言われ、えぇ!と最初は躊躇したものの、こんな機会と経験はそうないよねと、大喜びでお願いしました。
この日やって来たのは、農学部林科出身のエキスパートの皆さん。同窓会の帰りに寄ってくださって…。
友情も、道具も素晴らしいのですよ。
うちの娘と婿さまも大喜びで参加。
あいにく、台風の雨。小ぶりになった時を見計らいながら。
まずは、倒木する方向にある藪(やぶ)の整理。切ったら枝払いもするので、まずはそのスペースの確保です。

道具の扱い、ワイヤーはねじれてしまって次に使いにくくならないように、三本の小枝でよりを戻しながら巻きます。
クサビや滑車、レンチ、チェーンソーに鉞(まさかり)、 そして救急箱。
ご指導というか、切ってくださる木こりさんは、実は、木こりさんたちの安全指導をしたり、海外青年協力隊で世界の森林の林業指導をしている大先生。
まずは、「ご安全に!」ということでみんなヘルメット装着、危険なことにならないための十分な手順や、段取りがあります。
倒す方向が決まったら、梯子をかけて木の三分の一くらいのところにワイヤーを巻く。
まっすぐ引っ張れば、自分の方に倒れるので、倒す木から45度ほどのところに滑車をつけて支点を。
そこからまた次の木にレンチを装着して、切った木を思う方向へ倒していきます。
娘たちは、そういえば、物理で習ったけど、こうやって支点、力点、滑車で力が半分になるとか習った気がする。
それを実生活ではじめて確認したわねぇ。すごいね。こういう技術に感心、感動していました。
まぁ、そのお手並みと言ったらね。
ほれぼれしちゃって、若いお嬢さんがこれをみたら、みんな木こりさんに惚れちゃう!と思うくらいにかっこいい。
三角に倒し口を作りまして。
ワイヤーで引っ張ります。
敷地には、近所に電柱や電線もあるので、それに決してかからないように。
もちろん誰もケガがないようにですね。
小雨の中、初日はお昼から夕方までで、5本。
翌日、台風一過の大晴天のなか、残りの6本を、お昼までに切って。
速いし、的確です。
切って、倒したら、すぐに枝を払い、4メートル15センチ(トラックに載せる長さ)にきっちりと切っていきます。
この仕事ぶりもお見事なのよ。
夫も、クサビを打たせていただきました。
倒れるぞぉ~。
わたしのミッション、今回は、宴会マネージャー。
夜の宴会と、お昼の差し入れを担当。
男の仕事が終わったあとのこういう楽しみは、なんとも言えませんね。
残念だったのは、まさかのカメラのバッテリー切れ。
詳しい記録を残したかったのに、画像はすべてスマホです。((;´д`)トホホ)
森の先生たちから、森林保護の話や、仕事の話、木の名前(気になっていた木の名は、アブラチャンと知りました)などなど。
興味深いお話をいっぱい聞けていい体験ができました。
今後カラマツは、順次運びだされていきます。
これをご縁に、またチームOOIGAMORIは、またフィールドワークがなくても宴会をしたいと思っていますよ。
素晴らしいご縁をいただいた隣人さんに大感謝。
学生時代の素晴らしい友情と、親切で、楽しい素敵なみなさん、本当にありがとうございました。
わたしたちも、こんなに素晴らしいご縁をいただいて感謝です。
森を再生するという一端を担った気がしちゃって、にわか森ガールは、大興奮のカラマツ伐採体験でした。
木を切ったら、俄然、撒きストーブだな。
次は薪ストーブ用の台座のテラコッタタイルを貼るワークショップがありますよ。
お楽しみに!

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