東京にちょっと寄ったら玄関の下駄箱の上に、傘を束ねるループを留めるボタンが取れた娘の折りたたみ傘。何度かボタンを付け替えていたらしい。
昔、靴磨きのおじさんが渋谷の線路下にいた時は、頼んでこのフックボタンを譲り受けて直していました。靴磨きのおじさんは、ちょっとした傘も直してくれたんですよ。
その時に、これも取れているから付けてあげるよって。あぁ、ここにくれば!このパーツが手に入るんだなって嬉しかったの。
その後も渋谷の線路下付近の靴磨きのおじさんにねだっては、一個10円くらいでこの傘のループを留めるボタンを分けてもらっていました。でももう居ないのよね。
その時に買い求めたボタンが裁縫箱にいくつかあったけどついに使い果たしてしまってね。
傘屋さんに行ったら、「傘をお持ちください。メーカーに修理に出しますから」とすごくめんどくさい対応。
靴修理のミスターミニッツとかに行けばあるのだろうか?
ユザワヤにも、ボタン専門店にもパーツがなくて吉祥寺中を探して歩いてしまいました。
こういう時ほどネット検索でしょ?と思いつき、この名称を調べるも、「フック、フナカン、傘収束具、傘留め具…」とあって、パーツの名称が曖昧。
うまく商品の通販サイトまでたどり着けないのでした。きっと送料の方が高いよね。
修理して使う事がどんどん少なくなって、今や置き忘れナンバーワンの傘は、ビニールの使い捨て傘にとって変わってしまったね。
遠くジャカルタでは、モンスーンの時期に、裸足で傘を持つ子どもがバザールやデパートの入り口に立ち傘を貸しては、雨に濡れながら後を付いてきて駄賃をねだっていたのはもう30年も昔。
代用品に、小さなボタンを付けてしのいでみる。
好きで大切にしたいものの修理に手間を惜しまないつもりだけど、パーツの名前がわからなくても、あそこへ行けばという安心があったあの時代が、すごく懐かしい。
このパーツの名前がわかる人いらしたら教えて欲しいです。
ネットでなんでも買える時代になっても、検索スキルが足りなくて、悶々としてしまってね。