北側のカラマツを木こりさんチームと一緒に伐採して、(その時の様子は、こちら)
業者にカラマツの処分をお願いして持って行ってもらいました。
残った枝や、材木にはならない枯れ枝は、ブルドーザーでガァーっと敷地の端に寄せてもらい、抜根はしていないし、整地もしてないけどスッキリね。
しかし、片づけを生業にしているわたしには、この不要になった枝をガァーっと端に寄せただけの森の片づけ具合が、気になって仕方ないの。
数回、雪でも降ればペチャンコになるよと言う人もいますが、過去の経験から、こう言う伐採クズは意外にしぶとく小山になったままなのよ。この上に草でも生えたらますます森が汚くて、見栄えもよろしくない。
南の森で伐採した時も、枝を切って、丸太と、小枝に整理して始末したのでした。だからスッキリね。
仕事の講演会で、よく引き合いに出す例に、「小枝を整理する」と言う話をします。
物の整理には、不要になった物を取り除き、美しく、保つ。
さらにそれを目的別に分類して分け(ここが大事)て行くんですよ。これが片づけのステップ。
要不要を見極めず、ガァーっと寄せたものは片づけとは言わないのよね。
そう言うわけで、ガァーっと集められて小さな丸太や、枝、枯葉を順に分けていきます。これぞ森の整理、森の片づけだわね。
上がbefore 下がafter。
画像は小さいけど、この幅約10メートル。4時間づつの3日がかり。
薪ストーブに使えるように、焚きつけ用の小枝、乾燥させるカラマツを順次分け、枯葉のついた小枝も集めて葉が落ちるのを待ちます。
枝だけになったらこれも焚きつけに使えるからね。
難航したのは藤づるの始末。絡まってこんがらがって、木に巻きつき、あちこちを巻き込み。辛抱強く解いていきました。
古(いにしえ)から、人はこうして森を切り開き、火を起こし、火が使えるようになったのが人類の大きな進歩だったわけだと、黙々と単純な力仕事をしながら考えていました。
体験してみない事には、薪一本さえも満足には拾えないわけで。
ひとり森ガールは、今日も森片づけをエンジョイしています。
毎日4時間を限度に(頑張りすぎて倒れないように)森の片づけ。
お道具は、枝切バサミと、根切りノコギリという単純な道具。
ナタも斧もありません。もちろんチェーンソーもなし。
昔の人のようにね。ようやく5分の1くらいが終わったかなぁ。
ぶら下がった大きな藤づるを何としよう!
この秋・冬、山小屋に来てくださるみなさまには、もれなく森片づけ体験ワークショップが無料宿泊で、お楽しみいただけます。
森ガールの参考書は、こちらです。
これで、薪割り、倒木、伐採、石積みをお勉強してます。
山で暮らす愉しみと基本の技術 (農文協 大内正伸著)