2017年 11月 01日
読んだ本 〜定本 北八ッ彷徨 山口耀久〜
立ち寄った八ヶ岳のレストランにあった箱入りの本が気になって。お聞きしたら、
「八ヶ岳ファンなら絶対に楽しいですよ。
今ではできないような素敵な山歩きのエッセイですからね。おススメです。」
と、言われて、早速Amazonで取り寄せました。定本 北八ッ彷徨です。

しばらく絶版になっていたそうですが、箱入りの復刻版。
山岳小説というジャンルを知ったには、数年前に行った串田孫一の個展でのこと。
この時、初めてアルプという山岳雑誌も知ったのでした。

付録から読みはじめたら、推薦文は児童文学作家の神沢利子さん。そこから読みはじめてしまいましたけど。なんだか懐かしい人から話を聴いているような推薦文。
どのエッセイにも、広がる八ヶ岳の情景は、今もとてもみずみずしく、秀作の文章を惜しみながら読み進めます。
麦草峠から、白駒池、原生林の苔むす北八ヶ岳や、南麓の四季の移ろい。縞枯山の縦走。後半の富士見高原の療養所での日々のことなどもあって。
珠玉の随筆という感じで、箱に収めて、宝物のように大事に何度も読みたい一冊になりました。今年であった私の一番好きなの本です。
どうも、パソコンのご機嫌がよろしくありません。
iPad miniから更新です。