柳行李の修理

桃の節句ですが、今年はおひな様を封印して、娘の引っ越しのお世話です。東京の私の家に仮住まいしていましたが、通勤が大変で、都心の方へ移ります。 お引越し好きには武者震いだわ。
　さて、好きな古いものも、なんでも直して使いたいのよね。

買えば安いことも知っているし、その方が快適だったりもするけど、直すことが楽しいよねと、先日主人と話していました。

でもさ、これって「貧乏性」ってことじゃない？って言って笑いあったのですけどね。

　薄汚れて、飴色になった柳行李は新しいものにはない趣があります。

若いころは、汚いなぁとか、古いとかで経過年数という価値がわからなかったけど、今は、愛おしくさえ思えちゃう。

裁ちばさみが入っていた柳行李の角が破れていてね。こういうのは捨てられません。

　柳行李をWEBであれこれ眺め、角の補強に、小布をつけているのを見て、まねてみました。

紙で型紙を起こし、シーチングに接着芯を貼って丸く縫い、ちょっと摘まんで角に合わせて。

裏にも、補強でフェルトをボンドで貼りまして。

　紬の端切れで中袋をつけて完成。

蓋の裏にあった商家の紋は消さずにそのままにしておきましょう。

　さて何をしまおうかなと思案中なり。