だから一人で料理に邁進もできます。
母からの直伝の紅白なますと変わりなます。
うちの家族は、母のこの味で育ったこともあって、地味なおせち料理だけど、「なます」が大好きです。ちょっと手が込んでいるのだけど、その分美味しくてたぁーくさん刻んでもすぐになくなってしまうほどの人気。
友人やお客様からは、「こんなに美味しいなますは初めてです!なますに開眼!」とまで言っていただけるので、力が入るわ。
スライサーではダメで(亡き母ののこだわり、お刺身のツマじゃないんだからと)、包丁で。だからなます作りは包丁研ぎからはじまります。
大根を薄く輪切りにしてから刻むというのが一般的だけど、シャリっとした歯ごたえを残すために、あえて繊維に沿って細い千六本に刻みます。

人参は逆に硬いから斜めに輪切りに薄く切ってから千切りに。
塩でしんなりしたら、一度酢洗いします。
こういう小さなこだわりが、きっと美味しくするコツだと、今になって良くわかります。手間を惜しまない母の気質が料理にでてるのよね。
お酢と砂糖は2:1。
変わりなますには、蓮根、クラゲ、胡瓜と柚子。金胡麻を擦って最後に和えます。胡瓜は食べる直前にね。(色が変わるから)
もう一つは松風焼き。これもまた十八番。
青海苔とケシの実を振って末広に切り分けて串を打ちます。これも大人気で、家族からは今年もよろしくねというリクエストが多いおせち料理。

今年の初メニューは、牛タンの五香粉漬け。下茹でしたら、紹興酒、八角、五香粉などの中華タレに漬け込んでみたよ。
おせち料理はだいたいこんなところです。
我が家には人気がない、たたきごぼうや、田作り、菊花かぶなどは、だいぶ前にやめちゃったの。
明日は、ローストビーフ、焼き豚、海老、鶏料理のメインディッシュ作り。
去年まで東京と名古屋を行ったり来たりして食材や調味料、圧力鍋まで持ち運んでいて大変だったんだけど、使い慣れたキッチンで思う存分腕がふるえて、今年は余裕だわ。
今日も明日も年末は、朝イチでおむすびを作っておきます。キッチンジャック状態でいつものご飯が作れませんからね。

娘夫婦がやって来て、おせち料理の進捗状況の確認とか言いながら、お手伝いはせずにお味見のつまみ食い。
まぁまぁ、それでは困るでしょって、今日はお仏壇のお掃除して行ってもらいましたよ。
さぁ、もう一踏ん張りです。