大分に行ったら、絶対に寄りたいところが小鹿田(おんた)焼の窯元。
吉祥寺にあるセレクトショップ数件には、人気の小鹿田焼のコレクションがいつかあって(ミストとかつみ草とかね)、欲しいなぁと眺めるだけでため息ついていたの。
わたしの最近の国内旅行は、温泉と窯元めぐりがお決まりになってきたけどね。
昭和の民藝運動のころに柳宗悦に見いだされ、バーナードリーチも逗留した山深い焼き物の里。
いやぁ、実に山奥でしたよ。
作家ものとは違って、日常に使う陶器なので、作家名もなし。一子相伝という伝統ある焼き物なのね。
真の民藝の意味を大事にしてきた焼き物です。(陶芸館から↓)
山からの恵みの水で水車の臼をばったん、ばったんして土を打ち、その音もいい音です。
山里に響く臼の音、のんびりした山郷にすっかりほっこりです。
まだあるのよ。登り窯。
梅が咲いてましたね。
地震や豪雨でここ数年なんども復興に翻弄されながらも10件残った窯元が今も力をあわせてつくっているそう。
二年ほど、土砂に阻まれて、陶土が採掘できない時もあったそう。
釉薬のために、丁寧に灰を踏んでました。昔からのやり方でずっと。
一時期の大人気で手に入らないとか、高騰した価格も落ち着いているらしいけどね。
有名なのは、この「飛びかんな」。
でも昨日友人の家で見せてもらった「はけ目」にもぐっと来てね。
リーズナブルな価格にも嬉しい。来たかいがあったな。
里山には、白菜を干す風景がまだ残っていました。
良いなぁ。この風景大好きです。
帰りには、小鹿焼のセレクトショップの鹿鳴庵で美味しくて素敵な時間を。
オーナーのお話も楽しくて、ほんと、いい旅でした。
日田鹿鳴庵のホームページ