調子にのったので、初孫の若さまに手ぬぐいで浴衣も作ってみました。
うちの若さま、和顔なんで、こういうのがとっても似合うのですよ。(婆バカです。)
みんな小さい頃の浴衣の思い出ってきっとあると思うのですけどね。
わたしは、和裁が達者で、よくご近所からも仕立てものを頼まれていた祖母のそばで小さな頃から、ずっと針仕事をみていたの。
まだ洗い張りとか、お布団の打ち直しの綿入れとかも、自宅でしていた時代です。
解いた着物を、洗って板に糊で反物を張ってまた縫い直す。
そういう一連の手仕事です。
お袖は元禄袖で。
毎年お盆になると浴衣をあつらえてくれて、腰上げや肩上げの調整もしてくれました。母は、この祖母に頼りっきり全くお針ができなかったけどね。
父方の大叔母は、毎年、赤い鼻緒の駒下駄をお盆になると買って持って来てくれてね。
そんな事を思い出しながら、一つ身の浴衣です。
一つ身と言うのは、大人の一反の着物地の三分の一(半分の時もある)で、着物地の反物の幅いっぱいに後ろ身頃をとって縫います。
だから背縫いはないのね。若さまに持って行く前にまた、背守り縫いとらなくちゃ。
今回は手ぬぐい4枚です。大好きな千鳥です。
和裁のプロが聞いたらびっくりすると思うけど、なんと肩で前身頃と後ろ見頃をはいでるのよ。手ぬぐいだと長さが足りないからね。
あとは、従来の和裁と同じ裁ちかたです。
若さまは、まだ小さくてね。
肩揚げもたっぷり、腰上げもたっぷり。多分3歳くらいまで大丈夫ね。
兵児帯も買いましたよ。
下駄は来年だね。まだあんよが、おぼつきませんもの。