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全巻読破の熊吾ロス 〜宮本輝の流転の海シリーズ〜

今年に入ってからずっと読んできた宮本輝の自叙伝的小説「流転の海」の全9巻を読了です。
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主人公は宮本輝の父(熊吾)がモデル。
50歳にして生まれた子の伸仁と、妻の房江。
これをめぐる数々の登場人物で、終盤の文庫7巻の巻末の登場人物一覧でようやく整理がついたという感じ。

知り合いのおじちゃんやおばちゃんにも出演者を重ね、
困った親父でも豪快な熊吾に肩入れしてすっかり魅了されて、一巻読み終わるたびに即日次巻を手にしていました。
昭和のあの時代を知る者としては、いたよね?
こういう人。
そうそうお風呂屋さんに行ったよね?とか思いながら懐古的になって。

同時に読みはじめた主人と、先を争って奪い合うように読んでました。
ただ今7-8巻は、夫の出張のお供になってます。
全巻読破の熊吾ロス 〜宮本輝の流転の海シリーズ〜_d0348118_06204921.jpeg

最後の9巻目は、一気読み。
この半年すっかり熊吾を見続け、親戚おばちゃんのつもりで、小説の中の揉め事に首を突っ込んで親身になって心配してきたから、完全に熊吾ロスです。

この最後の伸仁があの小説につながるんだね。
青春時代に読んだ「新装版 青が散る 上下巻 セット」確か二谷友里恵と石黒賢でドラマになって、主題歌は松田聖子の「蒼いフォトグラフ」だった気がするけどな?
また読み返してみよう!

いつか熊吾は映画化か、大河ドラマ化するんでしょうか?
当分、私の頭の中に出来上がった親戚の家族にしておきたい。

久々に楽しんだ小説でした。




Commented by chiffonmini at 2019-07-09 21:00
「流転の海」ようやく完結しましたね(去年でしたが)
私は2008年に第五部「花の回廊」を読んだところで止まっています。
うちも相方と二人で読んでいました。
当初、完結予定は第六部までとなっていたのですが
いやいや、内容的に第八部くらいまでいくだろうと思って
完結したら残りを購入するつもりでした。
あれからもう十年以上経ってます、
所々しか覚えていないので、残り四冊読む前にもう一度第一巻から読み直すつもりです。
今は落ち着いて長編を読む環境が無いので
先の楽しみにしておきます。

当時は宮本輝にはまり
手当たり次第に読み漁ったものです、
中でも一番好きな「草原の椅子」を再読しようと文庫を探し出してきました。
yukkeさん、思い出させてくれてありがとう~!
Commented by yukkescrap at 2019-07-10 06:26
> chiffonminiさん

まぁ、chiffonさんもファンだなんて、とっても嬉しくなるなぁ〜。
そんな昔から読んでいらしたなんて。

私は、宮本輝は青が散ると錦繍くらいしか読んでいなくて、
宮本輝の一面しか知らなかったんだって思いました。

川の三部作も含め、これからしばらく読み漁りそうです。
先日田辺聖子さんの追悼でインタビューに答える宮本輝さんをテレビで観て、大阪を代表する小説家だったことも知ったばかりです。
草の椅子、図書館予約してみます。ありがとうございます。
by yukkescrap | 2019-07-09 06:32 | 好きな本スクラップ | Comments(2)

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