ひとりで秋の森を散策しながら、ひっそりと咲く秋の野の花を見てまわりまっています。
オミナエシや、ススキ、萩といった代表的な秋の野の花に加え、静かに咲く地味な花にばかり心寄せちゃったりして。
今日初めてその名を知ったのは、「現の証拠」(ゲンノショウコ)。
誰もが一度は聞いたことがある民間薬の名前だけど、その植物を気にかけることってあまりないよね。煎じて飲めばたちどころに下痢が止まるという効果抜群な作用からついたその名の通りの「現の証拠」だそうです。
地味な花。ゲラニウムのお仲間らしいよ。東日本では白バナ、西日本では赤バナが多く、互いの地方では希少な色を良く効くと思っているそうだけど、同じ効果ですって。
どうでもいい雑学なんだけどね。日本人のつけた名前は、面白いね。
実はこの花がゲンノショウコということまでたどり着くには、森の花を見つけ、図鑑で名を調べ、「柳宗民の雑草ノオト」を読むからなのね。
大人用の厚い植物図鑑もありますが、それよりも福音館のかがくのほん「山や林の草花」、「野の草花」をめくったほうがすぐに調べがつきます。福音館のかがくのともシリーズはつくづく名著ばかり。
ごく普通なみじかな植物にスポットを当てているあたりも本当にすごいね。
最近はスマホをかざせばすぐに名前がわかる植物サーチのできるアプリもある。
早速試したけど、なんだかばあば世代には味気ないの。名前だけが解ればいいわけでもなく。
そんなわけで、森の野の花を見つけ、子どもの絵本をめくり、雑草ノオトでうんちくを読むという愉しみにハマっています。
水引。
マムシグサは、こんな実になってきた。もうじきオレンジに色づくのね。
雑草ノオトは山小屋に来るたび入眠本でページをめくります。
昔わたしが買った時から版を重ねたようで今は文庫になってるのね。
大好きな一冊です。