2019年 11月 12日
映画 「エセルとアーネスト」
お友だちから、「すごくいい映画なので是非観に行って」と招待を受けて、
「エセルとアーネスト」を観てきました。
映画の公式ホームページはこちら
この時期、書店の絵本コーナーには必ず山積みになる「さむがりやのサンタ」や「スノーマン」の作者レイモンド・ブリッグスの両親のお話。
全編が、手書きのアニメーション。
いつもの見慣れた日本のアニメーションとはひと味違う丁寧な手書きというのが良いのよ。ちょっと昔の情景描写には、なんとも言えないいい味を出してました。
映画のストーリー自体には特別なことは何もなく、ごくごく普通の夫婦の物語。誰にでもある幸せと、日々の暮らしの苦労と、戦争の悲しみ、老いていく寂しさの日常。
それがあの絵本と同じタッチで淡々と描かれていて、観ているうちにジーンと自分のいつもの日常や、両親とのことへ想いを馳せる時を与えてくれたほのぼのした時間でした。
こうありたいとかそういうわけじゃないのに、ごく平凡な日常はどれもが愛おしいなと思わせてくれる作品。
レイモンドファンには、必見の映画でしょうね。
私の好きな英国児童文学の世界に良く登場する階級社会の嫌な感じもところどころに登場。いかにも英国作品らしいの。
原作の絵本が映画館の売店に置かれていて、「エセルとアーネスト」のページをめくったら、映画の余韻にすっぽりハマってしまいました。
映画よりもやっぱり絵本のほうが良いかなぁと思わせる作家さんです。
絵本も是非手にとってほしいなぁ。
私は「さむがりやのサンタ」がゴムの湯たんぽにお湯を注ぐシーンが大好きで、子どもに読み聞かせながらいつも良い絵だなぁと思っていたの。
今年のクリスマスにまた読んでみようと思いました。
原作本はこちら。
by yukkescrap
| 2019-11-12 16:47
| シネマスクラップ
|
Comments(0)