国際結婚夫婦の間に生まれた少年が、階級社会のイギリスで、アッパークラスの学校から、ロークラスの地域の学校へ進学して感じる多様性の中での奮戦のようす。
面白かったけどね、あえていばらの道を歩み、階級社会を斜めから捉えているのがちょっと違和感。貧困や家庭内問題真っ只中であれば、こんなに冷静ではいられないなぁとか思うのはちょっと意地悪かな、わたし。あくまで作者は、恵まれた家庭にあって、周りを見回してという視線だったからかな?
これは日本の野球少年が、父のアメリカ赴任のために渡米して、日本の少年野球とは全く違うアメリカのトライアウトの少年野球チームに身を置いて体験する数々。
著者の母親が新聞記者ということもあって、文章力も素晴らしく、野球がよくわからない私も、グイグイ引き込まれて一気読み。
これから異文化の中に身を投じる予定の海外赴任者、留学生、
そして高校野球の夏の大会中止で辛い高校球児にも是非読んでもらいたい。
まっしぐらな日本の部活とはこうも違うアメリカのスポーツの楽しみかた。
多様性ってこういうことだなと、改めて感じた一冊。超おすすめです。
そして、もう遠に過ぎ去った子育てを振り返りながら、
どちらの著者も、子どもとうんと深いところで、いいコミュニケーションを続けている点は素晴らしいと思う。
海外赴任中に、
よくプールサイドで話し込む父と思春期世代の息子や、
娘のの恋愛相談にユーモアたっぷりに応じる母親とかを見知る機会が多かったけど、わが家は、親子で深いコミュニケーションってどれほどとれていただろうかと考えてしまったよ。
家族で共有して回し読みしている2冊です。
コロナで、一気にさまざまなな不満や、バッシングが起こる中こそ、
多様性や、思いやり、相手の立場を考える自分でありたいと、考えさせられた2冊でした。