金時豆と差し入れ弁当

涼しくなってきたので、煮物が楽しい季節です。

初孫の若さまが大好きな金時豆を煮ました。

柔らかく、でも煮崩れない寸前で下ゆでして、きび砂糖を少しづつ入れて煮含めています。

今日のばあばeatsで送りました。

人生には、色々な「お取り込み」の時がありますよね。

出産、お哀しみ、家族の入院、引っ越し…。

そんな時は、食べることをすっかり忘れてしまう事も。

亡き母が大腿骨の骨折で緊急搬送された時、付き添いの父は、一日何も食べずにいたらしく、わたしがその日持参する予定だった昼のお弁当を夕方に差し出したら、お弁当箱に顔を突っ込むようにかきこんで、「あぁ、食べること忘れてたよ。」と言ったことがありました。

わたしも幾度もの引っ越しや転勤の時、

家族の入院でヘトヘトの時、悲しみいっぱいの時、そっと友人が差し入れてくれたお弁当が、何よりも嬉しかったことがあります。

心底くたびれてしまった時に、食べることを思い出させてくれてね。

今日はそんなお取り込みのためのお弁当です。

買ったって良いけどね。疲れた時は優しいおうちの味が、身体にしみる事を知ってるからかな。

鰤の照り焼きや、お野菜巻きトンカツは我が家のここぞの時の定番おかず。

梅干しを入れて炊いたご飯にちりめん山椒、アサリの佃煮にいぶりがっこ。金時豆もね。卵焼きと蓮根の金平、カラフルこんにゃくの炒り煮。デザートに梨。

さぁ、みんな取り込み中は大変だけど、いつかは超えられるからね。

頑張ってね。

自分が受けて嬉しかったことを、今度は少しづつかえしていけたら良いなと思うの。