
一昨年、ブログ「
どうするover40」(通称おばフォー)を主宰するカリーナさんのご主人さまが、59歳という若さで、脳梗塞で倒れその後意識が回復しないまま長期の療養にはいりました。
※「どうするover40」は、おばさんになって抱える老いへのさまざまな戸惑いや、苛立ち、思い違いや勘違い、その年代の憂鬱などなどをほぼ毎日更新しているブログです。
私は、長年の愛読者で、時々記事を書かせていただいたりもしていました。
カリーナさんのブログで、その事を知り、遠く祈るだけしかできないまま時が経ちました。
実は、あまりのことにお見舞いの声もずっとかけられずにいたの。
一年経った頃、カリーナさんが、切々と当時からのことをブログで語りり始め、それが共同通信社によって新聞(地方紙)への連載が各地ではじまっていました。
私は弱虫で、時々ブログをのぞいては、そっと見守るだけで、コメントすらできず。
東京での連載紙がない事もあって、各地で反響の大きい連載に目を通す事もできずにいました。
来月、主婦の友社から単行本として出版となり(すでにAmazonでは販売中)、先駆けて著者直々に送ってくださり、手にとって全部を読んだところです。
辛すぎて、悲しくて、時々続きが読めずに途中で本をたたんだ事も数回。

著書の中にもお見舞いの人からかけてもらう言葉のことへのカリーナさんの気持ちも綴られています。ますます、カリーナさんには、何も言えないままなのです。
カリーナさん、実はコピライターの前は劇団を主宰する人でもありました。
演劇部ゆえに、ご自身の行動を、俯瞰していつところがあるようで、映画や演劇のように、泣きわめいたり、献身的な行動をとることが素直にできない。そんな自分との葛藤がいっぱいです。
でも現実的に考えて、生きていく以上、どんなに辛く乗り越えられそうにない時も、人は冷めた自分がいると思うの。だからどうぞご自身を優先していいんですよ。
充分にやってますよ。これのどこが献身的でないと言えますか?
献身的すぎるといっても良いよ。
「でんでん虫の悲しみ」みたいに、殻にいっぱいつらい事が詰まっていても、歩みは遅くても止められない。
そして人には乗り越えていけることしか背負えない。
カリーナさん、
ご著書を読んで、ますます、その生き方がカッコいいと思うよ。
ずっと、ずっとファンですよ。
読みながら亡き父や母の介護を重ねている自分もいました。
私も、かなり冷めていた娘でした。でもその冷めかたは、熱い身の内の気持ちを包むだけで、時には噴火した事も。
いつもの日常が一変するとき、そして今、看病や介護で自分を見つめているとき、
手にとって欲しい一冊です。
人は誰もが直面する介護や看病を乗り越えていくのだから、みんなに読んでもらいたい一冊です。