最近はフルーツが美味しくなりすぎて、路地栽培の酸っぱいいちごとか、長十郎梨とか、固い桃とか、国光りんごとか、もう全然みかけませんね。
時々懐かしくなります。
森の熊さんまで、シャインマスカットの美味しさに開眼してしまったようですしね。
ミシンをもらった福島の叔母から、「ナイアガラ」というぶどうが箱いっぱい届きました。アメリカで生まれ、「コンコードとキャサディ」を掛け合わせた品種で、日本にはか明治時代に到来。
例のミシンと同じ頃だね。
生食よりもジュースやワインの加工用が多いらしく一般にはあまり出回ってないのね。
「地元のぶどうなの、ずっと昔のまま作ってるんだよ。
食べてごらん!」
箱を開けた途端に、芳香剤かと思うほど、懐かしいぶどうのチューインガムの香り。
あぁ、この香りが昔のぶどうだぁ。
部屋中に広がる芳香剤かと思うほどの良い香りです。
ワインにもなるぶどうよね。
シャインマスカット1房の値段よりも、この箱いっぱいのぶとうナイアガラの価格が安いんだって。
高級なフルーツは、農家さんにとっては、大きな収益なんだと思うけどね。
遺伝子組み換えや、バイオの科学で美味しいものができるのはありがたいことだけど。このぶどうは、種なしにするための薬も、粒を大きくさせる薬も使わないぶどう。
私は大事に昔の種や苗の原種を守って育ててくれた昔の味の果物が、好きだな。
意外にも美味しさにハマってあっという間に食べてしまったナイアガラでした。