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読んだ本 カズオイシグロ「クララとお日さま」

地域買い物応援券が来たので、発売当日に本屋さんで久しぶりにハードカバーの新刊本を買ったよ。
カズオイシグロの「クララとお日さま」です。

ちょうど今朝のNHKテレビにカズオイシグロさんが出演されていましたね。
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ノーベル賞受賞後の初の長編小説ね。
最近、江戸の時代小説ばっかり読んでいたので、超新鮮でした。一気に近未来へ。

カズオイシグロは、大好きな作家さん。ブッカー賞の「日の名残り (ハヤカワepi文庫)」を読んだのはインドのムンバイで英語の家庭教師の先生のお薦めでした。それからずっとお気に入りの作家さんです。

作品には、主人公が子どもというのが多い気がするけど、クローンの話という前情報を知らないままに読んだ「わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)」という臓器移植の目的にために生まれたクローンの子どもたちの小説は最後までミステリアスで、最後にクローンだったの!という衝撃でしばらく立ち直れなかった事もあって、今度も近未来のAIロボットの話とあって、かなり身構えて読み進みました。

知能だけじゃなく、感情も兼ね備えた子どもの成長を助けるロボット。
買ってもらえる裕福な子どもたち。
でもそういう子どもたちは、向上処理という遺伝子処置が施されていたりして。
それを受けない低所得者の子どもとの対比は、まさに階級社会そのもの。
イギリスの児童文学には、昔からここかしこに階級社会が多く登場するけど、そんな舞台設定はちょっと古典的なのに、これが未来までずっと続くんだなぁと思ったりもして。

今の子どもたちのおもちゃにもは、すでにハイテクな装置がはめ込まれているものがいっぱいあるけどね。
近い将来、こうなっていくのかな?
良い方向に使われてほしいな。希望が未来にみえない今こそ、希望って大きな意味があるよね。

そして読みながら、日本のごく近くでも、目に見えにくい階級社会が進行していっているんだなとか、もう色々考えてしまったよ。

子どもたちはロボットに見守れらながら無事に巣立って、お務めを果たしたロボットは、スクラップ置き場に置きざられる。AIロボットとはいえ、おもちゃはおもちゃなのだよね。おもちゃの助けで子どもは、成長するんだけどね。
トイストーリーのようなわけにはいかないの。
そこも切なかったのでした。

久しぶりにカズオイシグロの世界に浸ろうと図書館で借りてきたよ。
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図書館でもらった栞がなかなか傑作で、思わずクスッと。
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ひここもりの日々に小さなほっこりです。




by yukkescrap | 2021-04-11 07:37 | 好きな本スクラップ | Comments(0)

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