2021年 07月 15日
読んだ本 朝井まかて「恋歌」
大好きな朝井まかてさんの直木賞受賞作、恋歌 (講談社文庫)を、満を持して読みました。
江戸時代小説のほっこりと植物との関わりの3冊を読んですっかりファンになっていたんだけどね。
いやいや、流石に今回は直木賞作品だけあって、まるで大河ドラマのようでした。
ちょうど今オンエア中の「晴天を衝け」と同じ時代。
徳川慶喜が水戸に蟄居を命じられた水戸藩の内乱期に、必死に生きた歌人・中村歌子が主人公。樋口一葉の師匠ですね。
そして歌子が歌人として有名になる前、
水戸の中堅藩士の夫に嫁いで、この水戸の内乱に巻き込まれていく。
歌子の前半の人生を弟子が歌子の手記を読みながら語るという趣向で、話が勧められていきます。
こういうのもまかてさん、すごく上手。
でもお話はあまりに壮絶な仕置きが待ち構えていて、時々本を読み進めるのが辛くなったりもしましたが、途中でやめられなくて、夜を徹して2時まで一気読みしてしまったよ。
古本で買ったらね、こんな新聞記事が切り取られて貼られていました。
古本ならでは、こういう発見も楽しいね。
晴天を衝けをご覧になっている方は、ぜひ合わせて読まれると、きっとすごく楽しいと思います。私は、草彅剛さんの慶喜役はハマり役とおもって観ています。
テレビドラマは、水戸の内乱時代を過ぎて、いよいよ渋沢栄一の経済の時代に突入。
ディーンフジオカさん、2度目の五代友厚(前回は朝ドラ、あさが来たでも演じてましたね)もハマり役と思ってみてます。
大河ドラマの裏としてタイムリーに手にとって楽しかったです。
多分、受賞作として単独で読んだら、ここまで楽しめなかったな。
前作のシリーズ、そして大河ドラマとの伴読でとっても面白かったです。
朝井かまてさん、私と同じ歳です。勝手にシンパシー感じちゃってます。
by yukkescrap
| 2021-07-15 10:26
| 好きな本スクラップ
|
Comments(0)





