この夏、一気に読んだのは畠中惠さんの「
まんまこと (文春文庫)」シリーズの8巻。
近所の古本屋さんで買ってきたんです。
7、8巻は文庫本が出ていないので、図書館から借りて読了。
めでたし、めでたしで終わっていたから、8巻で終わりかな?
大好きな江戸もの小説。畠中惠さんは「しゃばけ」という人情ミステリーもあるんだけど、私はオカルトっぽいのが得意じゃなくてこちらはスルーしています。
「まんまこと」はすでにNHKの時代劇ドラマになっているからテレビでご存知の人もいるかと思います。
でも、江戸好き本読みとしては頭の中で長屋や、町名主の玄関、浅草の出店や、隅田川や、神田川の猪牙舟、お寺や神社のようすを描きながら、商人街たちと武家屋敷の違いなど描くのがたまらなく楽しいんです。着物や食べ物の描写も楽しみ。
町奉行に持ち込むほどの困りごとではないけど、揉めているご近所の諍いや厄介ごとを裁定するのが町名主。その後継ぎの麻之助が主人公。実らない恋に失望してからすっかりイイカゲン男になりさがるんですが、そのお気楽さが心地よい。
結婚も今と違って、好き嫌いだけじゃない取り決めごとの中では生きていくんだなぁと思いつつ、なかなか麻之助の縁談が決まらずヤキモキが8巻まで続くのですよ。
(画像には図書館に返却したので7巻がありません。)
困りごとや、揉め事の裁定は、正義か悪かというよりも、八方よしの粋な取り計らいが物を言い江戸っ子のユーモアのセンス、今も見習いたいところです。
質素倹約、清貧の中でも、暮らしは明るく助け合って江戸は良い時代だなと思うよ。
楽しかったシリーズでした。
そして途中で、待望の続編、
高田郁の「あきない世傳金と銀11」も読んだよ。
もったいなくてじっくりゆっくり。
ついに五鈴屋の幸は、太物屋から呉服屋へ?と返り咲くのかという感じで、いつものようなドキドキはないけど、良かったねぇ。
時々、マスコミで女性の起業家の潰れかかった企業の立て直しサクセスストーリーなどをみるのが大好きな私。カンブリア宮殿とかね。
幸のこの五鈴屋再生は、じゅうぶんに出演してもらえる話だわね。
毎年の続編、すでに12巻目が待ち焦がれます。