夫の思いつきでこの春、市民農園の農業塾に申し込み、見事当選。
私は、単なる趣味のガーデニングの延長で植物を育てる楽しさと、収穫のおまけつきで補助的に参加していたんですけどね。
きょうは、半年の講習と実戦で野菜を作って感じたことを。
ひとつめは、人は土を食べて生きているって、心底実感したこと。
採れたての野菜の美味しさは、新鮮で美味しいことは当たり前なんだけれど、
それとは別に、野菜そのものの健康というか、元気な野菜って何かを知り、元気野菜の旨味を知るといつも買っているスーパーマーケットの野菜とは全く違うこと気がつきました。
まず正しく元気に育った野菜は、傷みかたが違う。
冷蔵庫に入れなくても(採れすぎて入りきれない)、すぐにはしなびない。土から育った野菜は、ハウス栽培や水耕栽培、いわゆるプラント野菜に比べると劣化の速度が全然違う。それを目の当たりにして、激しく「温室育ち」のパワーのなさにびっくり。その後スーパーマーケットで野菜を買う時も、路地野菜に目がいくようになりました。
さらに旬の野菜の美味しさにも開眼。
蕪と大根の種を蒔いて、間引き菜の旨さにびっくりしました。
スーパーマーケットに並んでいた地元野菜コーナーに、この大根の間引き菜を見つけたとき、あぁ、今は根野菜を間引く季節、今こそこれを食べなくちゃ!とすぐ手が伸びて買い求めたの。
自分で種を蒔いて大根を間引いていなかったら、絶対にこれを買わなかったとおもうよ。
家庭菜園で大豊作だったインゲンに至っては、今も路地もののインゲンが安く売られています。でも、もう硬いな、美味しさは盛夏よりも落ちてるな。残念だけどやめておこう。この冬これから出回るインゲンは無理して作っているインゲンだなぁ、買わないでおこうかなと来シーズンを待つ気になります。
痛みにくい野菜は、季節や環境に反して無理して栽培しない元気な野菜は、自然農法や、露地栽培の有機栽培野菜に多いことにも気がつきました。
今までオーガニックと言われて食べていたベビーリーフやサラダ用の野菜がハウス栽培だったり水耕栽培で、しっかりお日さまを浴びた野菜より栄養価が劣り、パワーのない野菜だったことにも気がつく。
もちろん真冬のトマトやキュウリが、夏の路地野菜の栄養価の数分の一になるというのは、以前から知ってはいたけど実感までは至らず。
季節外の野菜は、野菜の成長にも大きな負荷もかけている。
負荷が大きいと元気な野菜とはいえない。
夏の野菜は応じて身体を冷やし、冬の野菜は身体を温める。
漢方的な解釈だけど、それも実感。
そして気になると調べたくなって図書館でこんな本を借りてきて読み飛ばす。
還暦を過ぎてから私は家庭菜園で「食育」を実感したわけね。
いつでも確認できるように、ダイジェスト版の文庫のこんな本もポチりました。
野菜育ての経験で、むくむく湧いてきた気持ちは、健康志向とか、長生きしたいとかの欲よりも、今まで自分ではちゃんと食べてきたつもりだけど、季節を無視して食材をどれだけいい加減に買い、いい加減に食べていたのかを思い知ったの。
これからは、心がけて自分が買い求めたい野菜は、無理のない季節に育っているものを中心に選び、栄養価を最大限引き出し食べ尽くす。その原点に立ち戻るいい機会でした。
たぶんこれを読んでくださっている方々も、そんな事はきっとよく知っているわね。
でも体験というのは、誠に腑に落ちる。
持続可能な食習慣や食べ物に関する考え方を漠然と頭で知ってるつもりが、まだまだ自分に浸透してはいなかったって事ですね。
でも実際野菜を育てると、それがずっと現実味を帯びる。
還暦にして目覚めた食育でした。
土から命をいただく、それもフードロスをなるべく出さず、自然な恵(季節外れの無理な野菜をなるたけ避け)をありがたく。心がけていこう!
きょうは珍しく熱く語ってしまったよ。
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