読んだ本 松居直「私のことば体験」

冷たい雨が降っていますね。

晴耕雨読の暮らしになってから、雨の日は当たり前のように本読みの日になりました。

福音館の絵本の創始者、「母の友」「こどものとも」の発刊などで、絵本の世界を牽引していらした松居直さんの新刊本を手にとりました。

幼少の頃からの絵本との関わりや、福音館がうまれた経緯、絵本作家たちとの話、日本の子どもに真摯に向き合って絵本を作ってきた人の昔話は、とても良い響きを持って私の中にスッと落ちてきました。

まるで、大好きなおじいちゃんのお話を聴いているような気分です。

良い本だったわぁ。しみじみ。

孫たちにまた再び絵本を読んであげる機会を得て、とても幸せに感じています。

若さまは、ほんとに絵本好き。じいじの読み聞かせもお気に入りでお泊まりの日はたっぷり読んでもらってます。

孫ひめちゃまは、お歌が好きなのでお歌の絵本も。

この松居直さんの本の中に何度か出てくる北原白秋の詩、「あめふり」の解説。

🎵あめあめ ふれふれ かあさんが

じゃのめで おむかえ うれしいな

ぴちぴち ちゃぷちゃぷ らんらんらん

まさにいろいろな童謡を歌えるようになった孫ひめちゃま(１歳10ヶ月)のマイブームの歌です。

傘が大好き、長靴も、雨降りの日も好き。

そしてこの歌を歌いながら傘をさして歩くのも好き。

「じゃのめ」が何か？なんてどうでもよくて、この言葉のぴちぴち ちゃぷちゃぷ らんらんらんのくだりがすごく好きらしいのです。

はとぽっぽ、おつかいありさん、ぞうさん、おんまはみんななどかなりの昭和童謡を歌ってますけどね。どれも童謡絵本からの言葉が心地よいようですよ。

本に使われている紙がこれまたすごく上質で美しい。

挿絵は安野光雅さんという豪華さ。あとがきの小風さちさんが、松居直さんのお嬢さんとあって、ほぉ〜っと。

読了したら、「ぐりとぐら」のおおともゆりこさん(山脇百合子さん)の訃報。

福音館のこどものともの看板絵本ですね。

もう一度ページを繰って、カステラが焼けたところで、美味しい匂いを感じてます。

さぁ、次に孫たちにあったら、何の絵本を一緒に楽しもうかなぁ？