2022年 10月 29日
ソファーの張り替え
インドのムンバイであつらえたベッドサイドソファーを張り替えてみました。
もう20年以上使っています。
ベッドサイドソファーというのを知ったのはムンバイで。
五つ星ホテルのタージマハールホテルのスイートルームのベッドの足元に置かれていたソファー。
張り替えの前。シミだらけでよれよれ。
ベッドサイドソファーは、
朝の身支度をする時に腰かけたり、
夜、ディナーに出たお客さまのいない間に、ベッドカバーをたたんでパジャマを整えるサービスに来たホテルメイドが、ベッドに置かれたクッションや畳んだベッドカバーをのせたりするソファーです。
アジアンリゾートホテルでよく見かけるタイプですが、植民地時代に英国人の注文で作っていたアンティーク家具のひとつらしいの。
そういう家具ばかりをつくる店が、当時住んでいたマンションのすぐそばにあって。
通りがかりによく工房をのぞいていたんです。
「あぁ、タージマハールホテルのベッドサイドソファーと同じだわ。」と、みつけた時は嬉しくて。買うまでずいぶん迷ったんだけどね。
帰国が迫った時に、ようやく買いに行ったら、
「マダム、どんなサイズがお好みで?高さと幅は?布はどれを選びますか?」と聞かれて。
日本人は、家具なんて注文したこともないから、「この見本の通りで良いんだけど。」と言ったら、
「せっかくオーダーするのに、ご自分の好きなサイズおしゃってくださいよ!」と。
これにも困惑したことがあります。
ジャカルタも、ムンバイもニューデリーも住み込みの使用人がいた暮らしの時は、
毎朝のベッドメイキングと、私たちの夕食中にマスタールームに入って寝る準備のためにメイドさんがベッドカバーをあけて畳み、クッションを寄せ、パジャマを揃えて枕のそばに置くというようなサービスを受けていたことがあって、これも植民地なればこそのハウスメイドの仕事だったらしく。日本からいきなり上流階級になってしまった小市民としては、最後まで慣れないことでした。
日本に帰国して、案の定、狭い寝室のベッドの足元にこのソファーを置くわけにはいかない住宅事情。
もっぱらリビングに置いて、お客さまが来た時に畳んだコートやバッグを置いてもらったり、宅急便のちょい起きスペースになったりしています。
こちらが張り替え後。
簡単にソファー部分が外れるので、もっと早く張り替えれば良かったわ。
大塚屋さんで買ったソファー用の生地。50センチで730円なりの化繊です。
いつも通り、シンプルで無難な生地を選びすぎて、ちっとも面白くない出来上がり。
張り替えのコツも掴めたので、次回は、ヘリンボーンみたいなパンチの効いた布を探してまた張り替えます。
by yukkescrap
| 2022-10-29 11:21
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