仲良しの本読み友だちの京子ちゃんから、「YUKKEちゃんが出てくる本だよぉ〜」を紹介された、山内マリコさんの「
一心同体だった」。
山梨県北杜市は、ここに住民票がなくても、2拠点生活者にも図書カードを発行してくれるので、とっても便利。選書の素晴らしい金田一春彦記念図書館もあって。
都内と同じく、市内の全図書館からの搬送予約もネットでできるので、「むかわ図書館所蔵」のものを、いちばん近い図書館で受け取って借りました。
予約順位も新刊本なのに、都内ほど順番待ちが混んでいないのもありがたい。
山ガールの京子ちゃんとは、読み傾向がすごく合う「本読み友だち」です。
初出が光文社のファッション雑誌に連載していたらしいと知り、読者モデルの話かと思っていたんだけど。「いったい私が?」っと思って読んだら、主人公に登場した子の名前が私と同姓同名でした。(笑)
親友っていますか?
お友だち多めですか?
女友だちってめんどくさいって思ったりしますか?
腐れ縁でずっと繋がっているお友だちや、
あの頃はずっと毎日いつも一緒だったのに、今はご無沙汰って言うお友だちもいますよね。
お話は、小学生から40歳代までの、ちょっとめんどくさい女子の交友関係を軸に、
千紗ちゃんと裕子ちゃん、裕子ちゃんとめぐみちゃん、めぐみちゃんと…というようにつながって連作でお話がすすみます。
私よりも主人公たちはちょっと年下だけど。
女の子や女性がくよくよ、悶々と、友だち関係に悩むお話ね。
年代ごとのモヤモヤが実に良く描かれていて、誰もが通った道だなぁと思います。
30-40代にかけてはガラスの天井やら、子育てに振り回される女性の悩み、女性の生きづらさ、社会への不満までが描かれていて。
読みながら、
「妹たちよ!だいじょうぶよ。
生きづらいと感じても、いつかそんな日々が愛おしく感じる日がくるからねぇ〜。」
とエールを送りたくなちゃいました。
とはいえ、あの頃に戻りたいかといえば、もうこりごりかもなぁ。
京子ちゃん、素敵なご本の紹介ありがとうございます。
私はベタベタしたつもべったりの女の付き合いが苦手なんだけどね。
仲良し同士でトイレに一緒にはいかないタイプ。
いまは、私が好きな事を共有できる素敵なお友だちにはたくさん恵まれていて、ありがたいなぁといつも思っています。
とってもお薦めの一冊でした。