おやつのドーナツも。
ばあばeatsはこれが最後。
健啖家で、よく食べる義母ですから、こういう地味飯よりも、
ときどき義弟が差し入れてくれたパティシエのお菓子や、高級食パン、料亭のお弁当や、うな重、天丼のほうが美味しく感じていたと思うけど。
ふつうのお惣菜や地味弁当も、美味しいものの引き立て役には大事よね、と思ってつくってました。
介護施設の入居の安心は子どもたちのためかもしれないね。
覚悟を決めたとはいえ、まだ義母は、「もう長生きしたくない」とときどき口にするし。「抗がん治療も、もう要らない」と言ったりもしてます。
上野千鶴子さんの言うような独居の終末暮らしは、介護保険の十分なケアが受けられてこそ。庶民にとっては、重篤な病気もあっても介護認定が軽い場合は、在宅ケアの自己負担のサービスを考えると24時間の見守りを受けるには経済的な限界がありますものね。こういう思いはあれこれ交錯するけど、今考えられる最善の対応しかできないよね。
夫と義弟が、粛々と契約を整え、家電品や必要な家具を準備したので、わたしは男性ではカバーしにくそうなところを担当してます。
下着や生活雑貨、化粧品の買い出し、名前の記入、引越し先の部屋の荷物の配置や整えとかね。
靴下にも押せるお名前スタンプ(
水浴びぞうさん)を娘がポチってくれたので、夫がせっせと押しました。黒い下着や、黒い靴下には押せないので、それは諦めてもらったりしながら。白い布を縫い付けての記名までは、とても無理だわね。

すごく便利なスタンプです。靴下にも押せるのよ。
おしゃれな義母なので、上等なお洋服がいっぱい。
「持っていく、捨てる」のジャッジは義母がしながら、わたしはゴミ袋に次々と要らない服をまとめて。40リットルで4袋でました。
お洒落な人にありがちな、洋服は多いけど、パジャマや下着、タオルなどはどれも買い置きの準備が全然ないのね。
厳しいジャッジで服選びをしてまとめたけど、持参したい服は持参する整理ダンス(チェスト)と備え付けのクローゼットにギリギリ収まりました。
夏服は入らず、衣装箱に入れて、衣替えまでできるかな?
お気に入りの高級化粧品の買い足して。
夫は、その金額に目をむいてましたが、良いじゃないの。
おしゃれが大好きで「お若いですねぇ」と言われるのがなによりも嬉しい義母なんですから。
お洋服は大好きで大事なんだけど、お位牌やアルバムは持っていかないんですって。
本もDVDも要らないんですって。
こういうところは、すごくさっぱりしてます。
でも良いと思うよ、お義母さん。好きなものだけに囲まれていてくださいね。
尿とりパッドは、介護者さんにもわかるように。
そのままトイレにむき出しに置くのはちょっとねと思って小箱を用意したりしました。
お部屋にあるトイレはドア付きの個室ではなく、部屋の隅をカーテンで仕切ったところにあります。わたしの母だったらこうしてほしいよね?って思うけど、義母はどうかな?
新しい部屋のどこに何があるか?
困らないように、しばらくはタンスや、引き出しの中にも、内容のシールを貼っておきますね。
自分の両親に続いて3人目の介護施設入居のお手伝いです。
コロナ禍で、頻繁にはのぞけないからね。不足があったらと思うとね。
「帰りたい」と言うかも知れないから…、空き家になった実家もすぐには片づけできません。実際は、たぶん帰れないんだけどね。
新しい終の住処。気持ちよく暮らせることを願ってます。