3日ほど山を降りて東京の用事を済ませて、朝いちばんで八ヶ岳へ。
東京の桜は満開で、風に吹かれて桜吹雪が舞う中を中央高速道路で八ヶ岳へ向かいます。
都(みやこ)の桜の多くは江戸時代に生まれたソメイヨシノで、川堤の桜並木はその昔江戸の治水のために桜見物の人が川辺を歩いて踏み固めるためだったとか。
人気の隅田川や、中目黒の目黒川もそうやって生まれた桜の名所なのね。
武蔵野は街路樹にも桜が多くて、東京の家のマンションの前のアーチになった桜並木も満開ですが、ビルとマンションの間、アスファルトに舞う桜吹雪は、なんだか場違いみたいでつまらないのよね。
中央道の山には芽吹き始めた広葉樹の黄緑に、筆でさっとはらったような真っ白な山桜がところどころ咲いていて、私はこの清楚な桜の咲き方がなんとも言えず風情があって好きなのです。
小仏トンネルを超えて葡萄の勝沼その先の一宮御坂から笛吹き市の甲府盆地は、今が見頃の桃の花の絨毯が素晴らしい季節です。中央道の両側に広がるパッチワークのようなピンクの絨毯。
釈迦堂サービスエリアには、その桃の花の絨毯が一望できる展望デッキもあって、知る人ぞ知るのビューポイントなのです。
ピンクの桃、日本一の桃の里と地元が自負するだけあって本当に見渡すように美しい桃源郷です。
この辺りは、桜、こぶし、桃がいっぺんに咲いていてそれはそれは美しい。
きょうは、花曇りなのが残念だけどね。
車窓からもしばらく桃が楽しめます。
山の家の周りの桜はまだ蕾が固くてね。
標高差で桜が咲く時期が違うので、徐々に長く開花を楽しめる里山です。