内館牧子さん、立て続けにに高齢者の困ったちゃん小説を連発してますね。
昨年10月に初版がでて図書館予約50人待ち(去年11月に予約)。
ようやく予約落ちで手元にきました。
老害って、
昔の話を何度もする、自慢話をする、過去の自分栄光をひけらかす、孫自慢をする、すぐにクレームをいう、自分の話しかしない…。などのことらしいんだけどね。
読み終わって、
ふぅ〜、
くぅ〜
っと、大きなため息つきながら天を仰いだわよ。
世知がない世になってます。
元気に後期高齢時代を過ごすために、趣味や生きがいを見つけなさいとかいわれて老人は迷惑千万だわよ。
高齢になったら、「教育と教養」=「今日行く、今日用がある」が大事だとか言われたりして。
要するに、手がかからないおりこうな老人ってことね。
正直、お先真っ暗すぎて、肩身が狭すぎる。小説に出てくる困ったばあばの例が、いっぱいあって将来的に自分が当てはまりそうな事例が山ほどあるの。
前途多難すぎて、自分が老害の人にならずに生きることは無理かもなぁと思う。
内館牧子さんはあとがきで、
私は今まで多くの方から多くを教わって生きてきました。が、それを社会に少しでも還元し伝える年齢だと気付かされたのです。
つまり「自分磨き」ではなく、「利他」ができないか。小さいことでも主体的にそれができれば、力が湧くはずです。
とおしゃってます。
自分のことで精一杯なのが普通の高齢者よね。きっとわたしは老害をバラマくに決まってるわ。そして老害の人にならないようにという気概は微塵もない。
一方で、
同じように肩身が狭いのがちびっ子。
公園で騒ぐなってそれ無理よね。子どもは泣くし、叫ぶわよね。
世の中が変わってよ。
老人にも子どもにも寛容な世になって欲しいもんだと、すごく思った読後感。