2023年 06月 19日
読んだ本 本所おけら長屋20巻完結
今年、マイブーム大当たりの時代小説、畠山健二さんの
「本所おけら長屋」シリーズ20巻読了です。
うん、もうやだぁ〜。読み終わっちゃって残念すぎる。
もっと引っ張って年内にいっぱい楽しみたかったのに、16巻くらいから先が楽しみすぎて、お節介と人情の落語の登場人物のような長屋の住民にすっかり惹きつけられてしまって。
18巻までは図書館で借りられたんだけど、19、20巻は予約殺到中で、久しぶりに溜まったAmazonポイントで購入したほどです。(←シニアになってますます本は極力買わない主義者)
3月ごろからハマって、その時の記事はこちら。
万松(万造と松吉)の名コンビは、シリーズ中盤くらいから凄みを増して、ありきたりの解決策なんかじゃ物足りず、お節介と人情たっぷり、面白みのない粋な事件解決じゃないと気が済まず。
シリーズ後半は長屋の住民までが、貧乏だけど、心意気と生きかたはこれ以上の豊かさや面白さはないよねという感じに出来上がっているのがすごく良いの。
時代小説によくある風俗の解説とか一切ないのが落語っぽくて、テンポもすこぶるいい。
この作者、落語や演劇の作家さんだそうで、だからおけら長屋は落語聞いているような感じになるのよね。
特に旗本三男坊を名乗る黒田三十郎(実は津軽黒石藩の藩主甲斐守高宗のお忍びの姿)が偽って長屋にやってくる回は、お腹が毎回よじれてしまうよ。
密かに殿さまのファンです。
あぁ〜、すっごく楽しかったです。時代小説は止まらないやめられない。
ついでに畠山さんの現代版長屋話のスプラッシュマンションも読みましたが、
おけら長屋にどっぷり浸かったあとなので、軽快な落語のような流れに慣れてしまっていたこともあって。たぶんおけら長屋を知らないときなら面白かったと思うわ。
こういう名シリーズに出会ってしまうと、次の楽しい本を探すのが苦労します。
読み終わったおけら長屋は、病を得てちょっと沈んでいる友人に差し入れ。
きっとゲラゲラ笑って、痛いの辛いの飛んでいくはず!
by yukkescrap
| 2023-06-19 17:53
| 好きな本スクラップ
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