大好きな時代小説ですが、今回はちょっといつもの傾向と違っています。
なんども泣きそうになりながら読みました。
電車の中で読んでいたら、思わずうっとなって、かなりへんなおばさんだったと思うわ。鼻水すすっていましたから。
九代将軍、徳川家重のお話。
日本版ヘレンケラーとサリバン先生みたいと言ったらざっくりすぎるかな。
話せない、書けない、伝えられないもどかしさを抱えながらも、いちばんの理解者がいる事で将軍職を全うして行く家重。
小説の話が実にうまくて。大好きな大岡越前も登場するしね。
ネタバレで詳しく書けないのが残念だけど、受賞作だけありました。
これもね、涙、涙なのよ。
銀山(石見)のお話ですが、そこで強く逞しく生きる孤児の女性の一生。
暗くて寒くて辛いお話でした。
大好きすぎて時代小説ばっかり読んでいますが、これはボケると言われてね。
読書量が多くても、同じ傾向ばかりだと脳の活性化しないんですってよ。
と言うわけで、来年は少しジャンルを変えて本読みしたいと思ってるの。